第13話 天使の助け手②
来てくれてありがとぉ~♪
ゆっくりしていってね♪
今、アドリエルの目の前にたたずむのは、17年前に失踪した久美子さんにそっくりな【精霊】さんだった。
な・な・な・何ぃーーッ!!
リディア:「くぅーーくっ・くっ・くっ・くっ・くぅーー!!
我の名は、リディア・フォン・ビクトリア・すめらぎ!!
神の裁きの剣にして・・・天使の助け手!!
マイ・マスターッ!!(アドリエル)
うっうぅーー!!
あぁーーッ!!あぁーーッ!!あぁーーッ!!
パパ、パパ、パパ、パパァーーッ!!パパァーーッ!!パパァーーッ!!」
絶叫するリディア。
そして彼女の大きな大きな瞳からは大粒の涙がとめどなく溢れ出すのです。
もうお分かりですよね?
アドリエル:「・・・クミちゃん??
あぁーーッ!!クミちゃん!!クミちゃん!!クミちゃん!!」
駆け寄る二人。
その距離は一瞬でゼロになります。
そして、抱き合いながら崩れ込んでしまうのです。
そんな二人が共に地べたに座り込めば、もう言うまでも有りませんよね?
はい、抱擁し合い、親子の再会を喜び合います。
実に美しい光景のはずでした?
えっ、えぇーーッ!!??
いったいどうしたんだよぉーー!!??
いやぁ~その~ある意味では・・・美しいのかもしれません・・・よ?
あっ!少し違ったかな?
まぁ~とりあえずご覧ください。
リディア:「パパァーー!!会いたかったよぉーー!!うぇ~ん」
アドリエル:「クミちゃん!!あぁー無事でよっかた!!本当によかった!!うぅ~」
リディア:「パパ、でへへへへ♪可愛い♪これは~たまらんのじゃ♪
モフモフ♪モフモフ♪モフモフ♪
でへへへへ♪」
アドリエル:「クミちゃん、くすぐったいよぉ~」
美しいはずの再会がね?
驚くことに痴女と子猫のじゃれ合いになっていたぁーーッ!!
何ぃーーッ!!??
リディアのお手てがねぇ~あんなことやぁ~こんなことまでぇ~もぉ~【おらおらロケッティア状態】だぁーーッ!!
【おらおらロケッティア状態】とは破滅への序曲なのだ。てへ♪
飛びます♪飛びます♪飛びます♪
リディア:「パパ、可愛い、でへ・でへへへへ♪これは予想以上の完成度じゃ♪
猫耳ショウタ・・・完璧じゃ!!
もう最高じゃ!!
最高なのじゃぁ~!♪
でへへへへ♪超可愛い、食べちゃいたいぐらいなのじゃ♪
ハフ・ハフ・ハフ・ハフ」
アドリエルの猫耳を『ハフ・ハフ・ハフ・ハフ』と甘噛みするリディア。
もう止まりませんよぉ~♪
リディアのお手がアドリエルのふぉにゃらりに滑り込みます。
アドリエル:「クミちゃん・・・!?
もう腐女子禁止・・・!!
いくつになっても子供なんだから・・・ダメでしょ」
アドリエルはリディアの・・・あっ!この場合は、義彦は久美子の扱い方によく精通しています。
引きこもりの娘を6年間お世話してきたのは伊達ではありません。
エッヘン♪
実際義彦は良い父親です。
リディア:「くぅーーくっ・くっ・くっ・くっ・くぅーー。
その裁き受け入れよう。(ごめんなさい)
宴に心を奪われてしまったようじゃ。(はしゃぎ過ぎました)
マイ・マスター(パパ)との再会嬉しく思うぞ。
パパ、これからは、ずっぅーーと一緒だからね・・・パパァ~大好き!!」
アドリエル:「クミちゃん、これからは親子二人、力を合わせて行こうね」
再び強く抱き締め合う親子。
その様子を傍らで見守っているミシャエルも、もらい泣きをしています。
こうして義彦は愛する娘である久美子さんと再会を果たすしたのです。
良かったね、アドリエル、いや、義彦。
なかなか感動的な再会シーンでしたよね?ねぇ?ねぇ~!?
ほとんどコメディだったけど。チャンチャン♪
読んでくれてありがとぉ~♪
また来てね♪