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Angel SOS  作者: カツオ
第1章 地球で
11/91

第11話 Angel SOS(義彦編)④

来てくれてありがとぉ~♪

ゆっくりしていってね♪

 今、目の前では、天使達による【猫の国】救出作戦会議が始まろうとしていた。

 コメディーパートがひと段落着き、天使アドリエルと天使ミシャエルが、真剣な面持ちで会議に臨もうとしていた・・・。

 今回はシリアス回である。

 なんちゃって♪




 アドリエル:「では、説明をお願いします」


 ミシャエル:「はい、丹羽義彦さん御年61歳を召喚した理由ですが。

 物質宇宙時間上での10日前、堕天率いる【人の国】の軍隊が【猫の国】へと進軍しました。

 これにより【猫の国】に甚大な被害が発生しています。

 又、大きな戦力差も問題となっていますので、抜本的な解決策として天使アドリエルの実戦投入を立案しました」


 アドリエル:「(なるほど戦争が勃発したんですね。

 ここは僕の事より現状の把握を優先とした方がよさそうですね)

 【猫の国】の被害状況を教えてください」


 ミシャエル:「はい、現在、【猫の国】の南部に広がる沿岸部の半分以上が制圧されています。

 国土の四分の一に当たる面積になりますが、食料総生産の6割以上を担う重要な地域です。

 なお海洋で捕れる海産物も、猫種にとって重要な食糧源となっています。

 よって食料の供給路が絶たれた状態です。

 又、戦死者も多数出ています。

 開戦当初の君主の戦死に始まり、私達が備えとして送り込んだ【勇者】の片割れまで離脱してしまいました」

 

 アドリエル:「(【勇者】の片割れの離脱ですか。

 うぅ~ん、【勇者】か、とりあえず保留にしておこう。

 戦況の把握の方を優先しよう)

 戦況の方はどうなっていますか?」


 ミシャエル:「はい、おもわしくありません。

 現在、猫達は森林地帯に潜伏し持久戦をおこなっています。

 と言いますか、そうするほかないのです。 

 と言うのも、【人の国】は、地球で一世紀ほど前にあった世界大戦で使用された近代兵器を模倣し、投入しています。

 ライフル銃等の対人兵器だけでなく、戦艦や空母といった巨大兵器まで投入してきています。

 その中でも特に大きな戦果を上げているのが航空機です。

 なぜならば、攻撃魔法を不得意とする猫種には、航空機に対抗する有効手段が無いからです。

 一様この世界には神様の聖霊の力を源とした元素魔法なるものがあるにはあるのですが、たとえ攻撃系の魔法を得意とする狐種であったとしても、シールドを展開し高速で飛行する航空機を撃墜するのは至難の業でしょう。

 それ程までに堕天使達が作った兵器は強力なのです」


 一言一言辛そうに発言するミシャエル。

 その言葉通り内容は凄惨なものです。

 そして場が一気に沈むのでした。


 アドリエル:「うぅ~ん、これはなかなか惨たらしい惨状ですね」


 ミシャエル:「はい、私はこの度の堕天使達の蛮行は、猫種を奴隷化することだと考えています」


 アドリエル:「侵略戦争ですか」


 ミシャエル:「ええ、ですから、何としても堕天使達の野望をくい止めなければなりません。

 でないと【猫の国】が滅されてしまいます。

 実は、【猫の国】には持久戦を行う上で重要な食料の備蓄がそれほど多くないんです。

 これから来る冬を越せるだけの食料はありません。 

 と言うのも、猫種の歴史上これ程大きな戦争は今までに一度も無かったんです。初めての事なんです。

 このままでは猫ちゃん達が可哀想過ぎます!

 アーちゃん、猫ちゃん達を助けてください!

 お願いします!」


 必死に訴えるミシャエル、その切実さにアドリエルも同情を隠せません。


 アドリエル:「(状況は相当切迫しているようですね。

 でも堕天使の事を確認しておかないと。

 彼らへの対抗手段さえ確立できれば、この話引き受けても大丈夫でしょう)

 もう少し情報が欲しいですね。

 できれば堕天使の事を教えてもらえませんか?」


 ミシャエル:「そうですね、少し急かしてしまいましたね、ごめんなさい。

 では、堕天使について説明しますね。

 彼らはこの度の首謀者になります。

 中位天使オファニエル、下位天使ザミエル、下位天使レリエルの計3名です。

 今対戦で進軍して来たのはザミエルとレリエルの2名になります。

 オファニエルは【人の国】に居ます。

 おそらく彼らの目的は【惑星メルクリウス】の支配でしょう。

 【猫の国】への侵略行為はその第一歩なのです。

 アーちゃん、【惑星メルクリウス】を地球の二の舞いにしてはいけません!

 そのための打開策がアーちゃんなんです!

 どうかこの話、了承してもらえないでしょうか?」


 えっ!!ミシャエル!!??

 地球の二の舞いて何??

 何・何・何!!??

 はい♪それは・・・秘密だよぉ~てへ♪

 だってぇ~物語の確信となる事ですから、あしからず。 


 まぁ~それはさておき。

 さぁ~決断の時ですよ。

 ミシャエルが言うよにアドリエルに猫ちゃん達を助けるための力があるのなら、やるしかないよね!?

 アドリエル、男を見せてくれ!!


 アドリエル:「僕に堕天使と戦えるだけの力があるんですか?」


 ミシャエル:「あります!アーちゃんは戦うまでもなく勝かてるんです!

 神様から名が二つ授けられています。

 【堕天使を捕らえる者】と【神の刑執行者】です。

 神様からの刑罰執行権限です!

 この権限に全ての被造物は逆らえません!

 天使だって例外ではありません!」


 来たぁーーッ!!チート級の裏技だぁーーッ!!

 これってもうヌルゲー的な展開てやつかな?


 アドリエル:「勝てるんですね!?」


 ミシャエル:「はい!アーちゃんなら勝てます!

 アーちゃんになら、堕天使を投獄し、戦争犯罪者を処罰することなんて、造作もないことです。

 だから猫ちゃん達を助けてください!

 お願いします!」


 えっ!!

 そんなに簡単に出来ちゃうの??

 本当かなぁ~??


 アドリエル:「(ここまで来たら、もう断れないよね。

 どうせ人間には戻れないわけだし。おそらく地球にも帰れないだろう。

 それなら、今出来る事に最善を尽くしていこうじゃないか。

 僕の交渉相手は天使だし、その後ろには神様がおられる、惨い事にはならないだろう) 

 分かりました、やってみましょう」


 はい♪女の涙に弱いのは男の性であります。

 そう言う義彦も、いや天使となったアドリエルも、その一人です。

 相手が美しい天使なら、なおさらですよね、ねぇ、ねぇ~♪


 ミシャエル:「本当ですか、ありがとうございます!」


 『ガバ、ムニュ、ムニュ、ムニュニュゥ~』


 あらあら、ミシャエルたら、歓喜するあまりアドリエルに抱きついちゃいましたよ。

 そんでもってアドリエルの方も、とても満足気ですよ。

 だってぇ~大きな大きなオッパイにお顔を埋め、その柔らかな感触をね?

 はい♪パフパフ・モフモフ・スリスリを心行くまで堪能しちゃってますよぉ~♪

 もぉ~ほにゃらりが・・・ビンビンだぜぇーーッ!!

 分かるだろう?


 それにしてもオッパイて偉大ですよね、いやほんと男をやる気にさせてくれます。

 ほら見てくださいよ。ミシャエルのタユンタユンでポヨンポヨンのオッパイに激励され、アドリエルは闘志を奮い立たせるていますよ。

 さぁ~やってやるぜ!!【猫の国】の平和の為、戦うぞ!!えいえいおう!!

読んでくれてありがとぉ~♪

また来てね♪

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