表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/18

3

今日は外で遊ぶと母親に嘘をつき、外の誰も来ないようなところで鍛錬をしようとしたが、思わぬ障害が起きてしまった。




「ねぇ、ママ!どこ?どこにいるの!教えてよ!ねぇ!」



何と迷子の少女に捕まってしまった。


彼女からは逃げられない!!


まぁそんな冗談は置いといて、成り行きとしてはただ歩いていたところを少女が困っていたから無視して通り過ぎようとしたらガッチリ服を掴まれたという分けである。

めんどくせえ、まじで。



どうする?なんとか彼女を突き放して逃げるか、一緒に探してあげるか、能力で消え失せるか?

まぁ最後は論外ではあるが一つ目も流石に俺のポリシーにも反してしまうからこそ、その方法が取れない。

本当に面倒なことをしてくれたな……


というわけで探すか…能力で。



「とりあえず、ママはどんな人?」


まずは情報収集をやっていこうか。


「んーと、優しい!」


……いや、違う違う。中身じゃなくて外見の話なんだが。



「そうじゃなくて君から見て君のママはどう見える?」



「えーとね、えーとね、高い!」



そりゃそうだよ。大人なんだもん、当たり前じゃん…………



こんな聞き方じゃダメだな……終わんなさそう




「じゃあママは髪が長い?」



こくんと頷く、つまりはYESかならば……















「君のママのことも分かったから一緒に探そうか。」



「うん!お願い。」



時間は掛かったが、ようやく探しに行ける。じゃあさっそく能力を使って………



「ミナカ!こんなとこにいたの!」



「あっ!ママ!」



「……………」






「探したんだから……勝手にどっかに言っちゃダメでしょ。」



「ごめんなさい。けどこの人と一緒にいたから寂しくなかったよ!」



「あら、そうだったの。ごめんなさいね、迷惑かけて。」




「いえ、お構いなく。」


……………




「この子と同じくらいなのに一人で偉いね。大丈夫?家まで送ろうか?」



「いえ、お構いなく。一人で帰れる距離なので大丈夫です。」




「そう?本当にありがとう。この子とまた遊んでくれると嬉しいわ。」




「じゃーねー。また遊ぼ〜!」




そう言って少女と母親は去っていった。





……………………この時間なんだったんだよ……

俺いらなかったじゃん……しかも時間も時間だから帰らないといけないし………



まじでなんだったんだよこの時間……無駄だったじゃん。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ