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【資料】巡礼街道 王国中部の図

【Inkamate-map】にて作成した巡礼街道『リ・ムザン』の起点周辺の地図です。


挿絵(By みてみん)


VEZEL:ヴェゼル:聖女マリア修道院のある巡礼街道『リ・ムザン』の起点。ブルグント地方にある古帝国時代からの歴史ある街。ブルグントと王都の中間に位置する交通の要衝『アバン(AVAN)』の西に位置する。


 聖女修道院は、聖女マリアの聖遺物がおよそ千年前に街にもたらされ修道院に安置されたことに始まるとされる。


 聖征の時代、この地で聖征の発動を教皇がといたこともある聖なる土地とされ、修道院は盛んに改修され規模を大きくしていった。自由都市となり、街壁は周囲2㎞を覆うようになった。都市の住民の反乱などがあり、一時衰退したものの、教皇は聖女マリアの聖骸であるとヴェゼルの聖遺物を改めて認めたため勢力を回復した。その間、隣接する『ヌーベ(NOUVE)』との勢力争いが絶えなかった。



NUVERS:ヌベル:旧ヌーベ(NOUVE)であり、ヌーベ領都でもある。三百年程前、当時の領主であったヌーベ公爵の統治下において『事件』が発生し、王太子領に編入された経緯がある。


 また、ヌーベ公は古い君主の家系であり、王家と長らく対立していたこと、百年戦争においては連合王国に協力し、また、それ以前は、聖征時代に興隆した『修道騎士団』に領内に多くの寄進・拠点を与えていた。


 内海から外海に至るいくつかの修道騎士団街道と呼ばれる聖征兵站路・兵站基地の中継点として機能していた時代もある。故に、騎士団由来の修道院や小城塞の遺跡がとても多い地域でもある。


 現在は表立って問題が発生していないが、百年ほど前に発生した事件『マルジュリ山の魔獣』においては、その領の南端が出現エリアに含まれており、一部領民に被害が出ている。




SEYR:セイア:当初あった修道院は、入江の民の襲撃に会い千年ほど前に一度焼失しているとされる。当初、教皇はこの地を修道院を「ヌーベ伯」領と認めていた。


 その後、再度八百年前の『聖セイア修道院』と二つの教会の設立から街の発展がはじまる。大聖堂は当時、王国一の規模であったという。当時の教皇にも大切にされる。


 この修道院を中心に四十五以上の修道院が参加に加わり、四百以上の荘園を有するようになるのは、聖征の影響もあったとされる。


 百年戦争の時代、幾度か連合王国軍に包囲され、また城塞を破壊され、ついに占領されるに至る。救国の聖女が奪還のために軍を進めたが、戦争中奪還される事は無かった。ブルグントとベリル公領を繋ぐの戦略的要衝でもあるため、幾度か戦禍に見舞われている。


 今日において修道院は解散し、大聖堂は教区教会となり、修道院の敷地には織物工場や靴工場が建設されている。




RGES:ルージュ:古帝国以前の先住民の時代から都市として成立していたとされる。『バル川のほとりの街』という名称からの変化した名前。


 古帝国時代の将軍が先住民の住むこの都市を包囲し、四万人の先住民を討伐したと記録される。生き残った者僅か八百。


 その後、古帝国時代の都市として再建され、さらに旧王国時代においてはルージュ子爵・伯爵領として長く存続していた。聖征の時代、領主は王家に街を売却、聖征の資金として提供した。


 尊厳王の治世、王都と同様に王はこの地に新たな城壁を建設した。また、王都に倣った大聖堂を建立する。


 その後、王族である『ベリー公領』の公都として百年戦争の時代を過ごすことになる。王国の西部の入口であり、ヌーベ公爵領をけん制する位置にもある重要な王家の拠点と考えられた。


 ボリデュは連合王国王家の領地であり、西部の貴族は独立心が強い。そういう意味でも、『ルージュ』は大切な都市であった。地域の政治的中心地であることから、大学が設置される。大学は、中小貴族が大貴族を通さず直接王家と結びつく機会を提供する機関であり、王家の官僚・大法院などで活動することで、土地と軍事力に起因しない権力を手にする事が可能となる。


 現在、ルージュには『王立ルージュ大学』が存在するが、これは元御神子修道会の修道士教育機関が王家に接収されたもので、今日では王国において王都大学に次ぐ優秀な大学となっている。また、近年では工業が発展著しく、都市の拡大の必要性から街壁は撤去され、製鉄所を中心にこの十年で大きく経済的に成長しているとされる。これは、ルージュの市長と王国政府の間で産業の誘致・育成で連携が密であることによる。


 水運が発達していることによる運送コストに優位性があることも都市の発展理由であり、王国の軍事拠点として竜騎兵連隊の駐屯地であることも関係していると言われる。


Château d'Ainayl:アイネル城


 ルージュの南約50㎞程の距離にあり、シャル川という河川により繋がっている。


 現在、所有者は連合王国に長期滞在中であり、管理は地元の管理人に委ねられている。




LIMP:リモ:都市の名前は先住民の部族名に由来するとされる。約二千年前に古帝国に編入され、この地域の中心都市として建設される。


 この都市を通る南北・東西への街道が王国の地へ建設され、法都へと伸びていたため、大規模な都市開発がなされたものの、古帝国の遺構はほとんど残っていない。


 リモの中心はこの地における伝道師であり、最初の司教となった『聖マルシェ』によるものに始まる。その後、聖征に時代にいたり、『聖マルシェ修道院』は王国のみならず、御神子教界において世界的文化の中心地として花開いたと言われる。


 また、ギュイエ公国の中心地として、公爵の戴冠式もこの地で行われることもあり、式典に用いる素材など様々な手工業などが発達したとされる。


 百年戦争において、都市住民は王国側として、城塞は連合王国側として参戦するなど、特殊な存在でもあった。黒騎士王子の軍に攻められ、市民三千人が虐殺されたこともある。現在は都市と城は統合され、織物、革、帽子、靴、磁器などの工業が盛んな地となっている。


『聖マルシェ修道院』は、四百年ほど前に世俗化され大学となり解散している。とはいえ、この地域に八十の分院をゆうしていたこともあり、大聖堂は教区教会として残されている。




Petro:ペトロ:古帝国時代の先住民の四つの部族が暮らしていた地の意味の派生形。古帝国時代の城壁、円形劇場、神殿跡などの遺跡が残る。


 入江の民の襲撃を受け司教が中心となり迎撃を繰り返す。その後において 聖フロン大聖堂と、聖エティエンヌ教会が中心として千年前から発展。周辺に街ができ発展し自由都市となった。


 その後、地の領主「ペトリ伯」とペトロは対立。襲撃を受ける為城塞化を推し進める。やがて王家に直接臣従することで庇護下に置かれる。ボルデュとの交易を通し経済が発展、恩恵を受けるも、百年戦争の時代は係争地でもあった。その後、この地域での戦乱は起こっておらず、都市としてはやや停滞し、穏かに衰退しているとされる。


『聖フロン大聖堂』は伝道師聖ペトロの墓所を聖堂として定めたことに端を発する施設。当初、ヴェトゥルム修道院として開設されましたが、入江の民の襲撃により破壊されて一時消失。その後、別の修道院として再建され、当初は木造の教会堂でしたが、聖征の時代を経て石造りの堅牢な教会へと改修さた。


 また、巡礼街道を行くものを歓迎し、見送るための高い円蓋塔を有する。また、有名な聖歌隊が協会に所属しており、豪壮なパイプオルガンを備えた礼拝堂有する。



OLD CAPITAL:『旧都』:王都を復興するまで仮の王都であった。元々は、副都であり、政治的宗教的な催事を行うことが多かった。人口はさほどではないが、歴史は古い。王都から馬車で1日ほどの距離。ロアレ川中流の要衝で、数少ない橋が架かっている場所。




THOR:トールはロアレ川下流の中核都市で司教座を有する古の帝国時代からの歴史ある街。城塞は徴税用のものに近く川に面して建っている。




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