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マイクロ波

作者: 羽生河四ノ
掲載日:2020/02/06

師匠とのトレーニングとちょっとした実戦練習+寝る前の自主トレを経て、レベルが上がった。

「お!」

師匠はそんな僕のステータスを確認すると、ちょっと興奮したような声を上げた。

「どうしたんですか?」

「頑張ったねえ。新しい技を覚えられるよ」

「本当ですか!」

ホントホント、こんなことで嘘言ってどうするの。師匠はそう言いながら立ち上がると、えーっと確かこの辺に。とか言いながら自らの腰に回しているサモンナイトのキャラクターが必ずつけているようなポーチをがさがさとひっかきまわして、

「あったあった」

と、サイコロの旅で使われるくらいの大きさのボードのようなものを引っ張り出した。


師匠のそのポーチは所謂魔法のポーチなので、ドラえもんの四次元ポケットみたいにモノの大きさとかそういう常識的な部分を凌駕するのだ。ちなみに僕も欲しいですというと。まだダメー。って言われる。


「なんですかそれは」

「これは君のレベルが上がったときに覚えられる技表一覧」

師匠はそう言いながら首紐でぶら下げていた眼鏡をかけながら、

「えーっと・・・今回はー」

と、何やら選定を始めた。


「僕もそれ見たいんですけど!」

そのボード見たいんですけど!

「ダメだよ。攻略本見ながら攻略してどうするの!」

師匠はそれからすぐに、はい分かりました。といって、さっさとボードを元のポーチにしまい込み、


「今回はマイクロ波です」

と、言った。


「マイクロ波・・・」

マイクロ波?マイクロ波って何?聞いたことはあるんだけど、それってどういう役割?レーザーとか撃てるの?あるいはそれを敵に浴びせたら敵がバーンっていきなり破裂したりするの?


「さあ、じゃあ覚えようか」

師匠はそんな僕の疑問顔などには一切触れずに、はい、立ってと僕を立たせると、


「じゃあ、こうしてはーって言って」

と、かめはめ波のようなポーズをした。


「え?」

「真似!このポーズ。そんではーっ!って言う」

「それで新しい技を覚えるんですか?」

「覚えるよ!」

「そんなことでなんか出るんですか?」

「出すんだよ。出るとか出ないじゃない。出すんだよ!」


何の説明もなく、とにかくそのポーズを取れとパワハラみたいな事を言われて、

「・・・」

恥ずかしい気持ちになりつつ、とにかくこの時間が早く終わりますように。そんなことを思いながら、

「はー」

って声を出した。

「もっと!」

「はー!」

「もっと!」

「はあー!」


「もっとだもっと!」

ああもう。

「はうわあー!」


そしたらはーってやってる両掌が熱くなってきて、


「出る!出るぞ!」

「はああああー!」


って、やったらマイクロバスが出た。


「おわっ!すっげ!マイクロバスだ!」

師匠が驚いたような声を上げた。


「普通はオラクルが使えるようになるとかそんなもんだよ。お前やったなあ!」

ああ、スターシャンとかの?


ただとにかく僕の場合はマイクロバスが出た。


それ以降の冒険で移動が楽になった。

挿絵(By みてみん)


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