表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反逆の聖女は癒さない~赤ちゃん育てるのに忙しいので~  作者: 有


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/79

+

「えーっと、あと、赤魔導士……という、身体能力強化系の魔法を使う者は、主に騎士になりますので、赤魔導士とは呼ばれません」

 ふーん。なんかよくわかんないけど、魔導士がなんでも魔法を使えるわけじゃないのかな?何でも使える万能タイプとかいないのかな?

「魔法が使えるとか、どうしてわかるの?」

 100人に1人で、しかも魔導士レベルになるともっと少ないわけだよね?

「えっと、能力を見る力が人にはみんなあって、5歳か6歳くらいになると、能力を確認するんです」

 ん?能力を見る力?ステータスを表示して見る例のあれ?

 ステータスオープン……と、心の中でつぶやいてみる。

 あ、出た。

 空中に半透明のPC画面みたいなのが出た。

「能力を確認するには、額に手を当てて【能力を表示】っていうと、なんか頭にぼんやりと浮かぶんです」

 白ちゃん、頭にぼんやりっていうか、しっかり空中にステータス画面浮かんでるんだけど。しかも、能力を表示じゃなくて、ステータスオープンで表示されるんですけど……。

「やってみてください」

 えーっと。

「【能力を表示】」

 せっかくなので、言われた通り額に手を当ててやってみた。

 ああ、頭の中に確かにぼんやりと文字が浮かんでる。

「えっと、上から順に、名前、出身地、それから適正職業、使える魔法の種類が出るんです」

 吉田頼子、日本、聖女、特殊魔法……ってぼんやり浮かんでます。

 ……。

 えーっと。

 一方ステータスの方は……。

 吉田頼子 30歳。年齢も表示されてるよ。余計なお世話だ!

 HPとかMPとかの表示もある。

 レベルの表示もある。

 それから、魔法の種類が2つあって、どうやら詳細も表示できそうだ。

 あと……。

 聖女なんて書いてない。

『反逆の聖女』になってます……。何これ。

「僕の場合、名前はr……あ、秘密です。出身地が、この国、ハメディ王国で、適正職業に白魔導士と出ていて、使える魔法は水と風です」

 名前は秘密かよ。まあ聞いても覚えるつもりないけど。

「水と風?召喚魔法が使えるんじゃないの?」

「ああ、風魔法の一つで、声や人を風に乗せて運ぶことができるんです。ただ、膨大な魔力と魔法陣が必要になりますが」

 ……。なるほど。属性だけが頭にぼんやり浮かんで、細かい魔法の種類までは表示されないのか。

「じゃぁ、浄化魔法や、鑑定魔法、敵索魔法とか、そういうのは何かの属性があれば使えるっていうこと?」

 白ちゃんが首を傾げた。

 おや?

 もしかして、ステータスに表示されるほどはっきりとした情報がないから、魔法の分類というか、種類もあいまいというか、少なかったりする?現代日本人がファンタジー小説やゲームなどで、あらゆる創造された魔法を知りすぎてるだけで、現実の魔法なんてそんな便利な物じゃないみたいな?

 ……。うーむ。って、そんなことはおいおい知ればいいとして。まずは自分の情報だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 国王と白い人の【この国】の名前が違いますが【この国】は複数の呼び名があるのですか? あえて国名は言いませんネタバレになるかもなので
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ