BAKUROgame
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽Ⅰ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
ここ、世立帝学園での学園生活では
“真実を見極める術”というものが嫌でも身に付く
それは世の厳しさを教えるためでもある
だが中には嘘をつけない素直な者もいよう
世立帝学園は、そんな彼らを大いに案じている
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅱ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
あの事件からもう一週間が過ぎていた
あれからなにも起こらず、
モナーチに呼ばれることもなかった
……平凡過ぎるのもつまらないけど
同盟の皆さんとの情報交換などは
相変わらず行われている
今日も今からいつものファミレスに行くところだ
「…ミュウェイ、行ってくるわね」
「……」
……そういえば彼女の集めた情報によると
八重が入学したのは去年、41歳のときらしい
一年前、つまり彼はsecond gradeなわけね
……何故あたし達の教室に紛れていても先生に何も
言われなかったかと言うと、誰も何も
気付かなかったからである
「……留守番よろしくね」
「…クシュ」
……やだ風邪?
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――――――――――――食堂
「みんな揃った~?」
……揃ったわね
「じゃあ今日はジョーカー君の部屋に行こ~♪」
……は?
「ふざけんな!何勝手に決めてんだキィ!」
「なんかね、この前はルークちゃんのお部屋に
お邪魔したでしょ~?その時のスリルが何となく
癖になっちゃって~…テヘ♥」
……スリル楽しんでたんだ
……でも見つかるか見つからないかの
ハラハラするのは嫌いじゃないわね、あたしも
……確かに面白そう
「テヘじゃねぇ!つーかお前らみんな賛成かよ!?」
「……ジョーカー、あたしもキィの面白そう」
「ヤッター\(^o^)/ルークちゃんも賛成だぁ」
「なんでだよ!?」
「じゃあ決まりね早速レッツゴー♪」
「おいコラ待ちやがれ!勝手に決めんじゃねぇ!」
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なんやかんやでジョーカーの部屋――――――――
「ったく」
……まあまあいいじゃない
……意外と本が多いのね
四面ある壁のうち二面が天井までの本棚に
ぎっしりの本がうめていた
……えーと何々?
……なるほど、ほとんどが世界でも有名な小説ね
……あたしでも知らないものがいくつかあるわ
「よし、じゃあ恒例の情報交換といきますか☆」
……恒例ね
「ねぇねぇ、最近思うんだけど…同盟って
名前微妙じゃない?」
……確かに
……一理あるわね
「う~ん…ボクあんまり気にしてなかったけど
そうなのかな~?」
「名前ッスか…そッスねぇ」
「名前とかどうでもいいだろ、さっさと本題に…」
「入る前に!」
「めんどくせぇな」
「じゃあ、Lucky Allianceがいいよ~!」
……響きがいいわね
「いや、どちらかというとMiracle Alliance
じゃないッスか?」
……まぁ、意味的には幸運よりも
奇蹟なのかもしれないわね
……じゃあ
「……それなら合体してMiracle Lucky Allianceは?
……長いから略してM.L.A.で」
「わぁ、いいね~!」
「いッスね!」
……そう、よかったわ
「なんかこれ、奇蹟が生んだ幸運の仲間…的な?」
……仲間、ね~
……悪くない
「で、終わったか」
「いや~案外簡単に決まったね~…意見が二つしか
出なかったからだね♪」
……ここであたしはまた彼らについて1つ知った
……どうでもいいことは良い悪い関係なく事が進む
「…じゃあ本題ね」
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……恒例の報告会は簡単にすんだ
……だって何もなかったんだもの