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FAILURE♠GAME  作者: にぷる
3/5

The third days

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽Ⅰ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


世の中にはある一つの事だけに長けていて


他は人並み、あるいはそれ以下という人間がいる


例えば勉強で言えば数学だけ妙に点数が良かったり


運動で言えば水泳だけ妙に得意だったり…


はたまた料理や楽器、ゲームなんかもそうだ



だが、大抵その才能は中途半端に崩れてしまう


…その原因の一つは “環境”


故にここ、“世立帝学園よりつみかどがくえん”は『個人の才能』と


いうものを尊重する






















▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽Ⅱ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


……気が付いた時にはもう太陽が高くあがっていた


……思い出したのは目が覚めて数分後


……理解し、行動しようとしたのは


…ジョーカーが来てから


……発した第一声は


「……何故、あたしの目の前にいるの…?」



……疑問に思ったことは言うまでもない


…校則破りな上レディの部屋に勝手に


さも何も無かったかのように入ってくる!?


「何故って…お前の部屋に居るから?」


…んなこと聞いてないわよ(-""-;)


「…違うわ、……誰にも見られてないわよね?」


…………何よりこっちの方が心配だ


また減点は御免被るわ


「そんなヘマはしない」


……どうだか


……それより昨日の、…いや待て


…………午前中寝てたってことは


「…じゅ、授業…は?」


……まずいわね、完璧サボったわ(|| ゜Д゜)


「それは知らん、時期が悪かったな


来年ならサボっても然程影響はでないが…」


……そうね、何せこの学園は最初の一年だけは


規定授業だものね


……つまりsecond grade以降は自由選択で


授業を受けられる


……好きな科目だけ受けるもよし、


苦手を克服するためにその科目だけ重点的に


学ぶもよし、センター入試のための勉強でもよし


……逆をいえばサボってもよし


「…最悪ね、ほんとに時期が悪い」


……そしてこの学園の方針に『運も実力のうち』


というものがある


……………………あたし、運がないのねきっと


「つーか昨日の事は聞かねーの?」


……あ、そうそう


「……どうだった?…どうせ気付いて、終わらせて


くれたのよね?」


「チッ、…ポイントお前に入れといた


にしてもまさか裏の裏の裏まで計算されてたとは


恐れ入ったぜ」


……まあね


……でも滋子が否定してくれなかったら


気付いてなかったかも?


「……!そう言えば犯人は見つかったのかしら?」


……そうだよ、ミンスター達助けるより


問題はそっちよ


「いや、それはまだ…今同盟のヤツらと探してる」


「……時にミンスター達助けるのってあなた


1人でやったの?」


……どうせアイツらはわかっていないでしょうし


「…あぁ」


「……そう」


……ほらね


「……何かわかったことは?」


「殆どねぇ、犯人見たんだか声はおそらく


ヘリウムガス使ってて顔は黒い布?

で覆われてたし


何より…逃げ足の早ぇヤツだった」


「……なるほど、十分よ


あとは自分で何とかするわ


同盟の皆さんに言っといて」


「…わかったのか!?」


「……いいえ、でも…宛はあるわ


……あと、午後もサボるわ」


「…わかった」


……話が早くて助かるわ









……さて、そろそろ昨夜あたしが倒れてから


何があったのか…お話ししましょうか



 












▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽Ⅲ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



―――――――――昨夜のこと…



「ルークちゃん!!」


「チッ、だから言っただろ


ったくよ」


「どうゆうことッスか?ジョーカーさん」


「あん?オマエら一緒にいてわかんなかったのかよ


…LHRん時コイツ寝てたんだ」


「あぁ、そう言えば寝てたわね


ルークって真面目な子だと思ってたから…意外」


「馬鹿か、そう思ったんならおかしいとか思うだろ


フツーは………つーか寝れるわけねーだろ」


「?何で??授業中の居眠りくらい普通じゃない?


少なくとも日本では…」


「韓国では私の知るかぎりいませんでしたよ


因みにルークちゃんはロシア人スよ?」


「とにかく、こんな常識の通じねぇとこで


ルークだけじゃなく誰しも寝ようなんて


思うヤツァいねーだろ」


「言われてみれば…そうね………え、じゃあ何?


…!あ、具合が悪かったとか!?」


「恐らくな…つーか早く帰ろうぜ


おいルーク起きろぉ」


「ムリだよジョーカー君、限界だったから


倒れたんだよ?立てるわけないじゃん」


「……だよな、じゃあオマエら後は任せた


俺は先行くわ」


「え!!ちょっ、無責任過ぎよ!」


「ッるせーな、やることあんだよ


俺はオマエらと違って暇じゃねーの、じゃな」


「あ!ちょっとぉ、もう!!」














……さぁて、アイツに貸しを作ってやりますかねぇ















▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅳ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


強引にファミレスから帰ってきて部屋に着いたのは


そこまで遅い時間ではなかった


―――8:19を指していた時計の針は、一息ついて、


アイツがやるべきことだったことについて


考えていたらいつの間にか長針と短針は同じ方向を


向いていた


つまり俺は30分弱デスクと睨めっこしていたわけだ



わかったことは…まぁ、あくまで俺の仮説だが


「ミンスターとペリドット…だっけか?


とりあえずそっからいくか」











▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅴ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽



「よぅ、お前が……」


どっちだ……!


ミンスターなのか?いや、ペリドット…か?


「ジョーカーだな、私に何か用か?」


「用もなにもねぇだろ


俺は運良く…お前のまえを通りかかってるだけだぜ


…むしろ用があんのはお前じゃねーのか?」


どうする?間違えたら失礼だよな


だからって聞くのもな……


「そうか…何を知った?」


「さあな┐('~`;)┌」


……二分の一だな、おい


「ルークのこと知ってたか?」


「まあな( ̄▽ ̄)b」


………ミンスターか、ペリドットか( ̄~ ̄;)


「…私達を助ける気は…あんのか?」


「ねぇな( ̄O ̄)


でもルークはそのつもりだったみたいだがな」


「…?だったって……」


「風邪だな、さっきぶっ倒れたからまぁ…


俺がアイツの代わりに動いてやってるだけだ」


あーチクショウ!


名前なんてどーでもいいや!お前で通す!!


「へぇ、優しんだな」


「は?!馬鹿か!!俺はただ」




「悪いが助けてくれないか」




………………………………………………はぁ


助ける……だと?


どういう…


「私じゃない、ペリドットだ」


ペリドット…つーことはコイツがミンスターか


……?その肝心なペリドットは……?


…………………!


「チッ、最初っからそう言えよ」


何だよそーゆーことかよ


つまり転送メールを送ったのはまず


コイツらで間違いねぇ


でもってルークを庇ったペリドットは………


にしても


「何でアイツを庇ったんだ?


何より何故ルークの味方した?」


「ペリドットは庇ったつもりねぇよ、きっとな


単純に学級委員やりたかっただけだ


あと私達はルークの味方したんじゃない


理由なんてないさ……


私達昼休みにルークと会ったんだ


なんつーかオモシレーやつで


…つくづく底の知れねぇヤツだと思ったね」


…………


「そうかい


時におま……ミンスター、


お前も相当やられてんじゃねーの?」


俺の前にいるミンスターは、さっきからフツーに


話してはいるが……俺じゃねぇ人がみたら


悲鳴あげてその場を去るか気絶する人もいるんじゃ


ないかというほど悲惨な状況だった


はっ、口から血吐くとか……漫画の世界かよ


仮にも女だぜコイツは


もう少し丁寧に扱えないのかねぇ…


「私はいい、大丈夫だ、問題ない……ゲホッ」


そうは見えねぇぜ


まあ、本人がいいならいいけどな


「あっそう、じゃちょっくら行ってくるわ」
























▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅵ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


ミンスターによるとあのメールの差出人は不明


またクラスのヤツらも空気読んでやってる風に


みえた


でもってミンスターやペリドット襲ったヤツも不明


襲われたミンスターによると全身真っ黒で


声は聞いていないらしい


とにかくすばしっこくて動きの早えーヤツらしい


まあいいや


言われた通り校舎裏に向かった


けどそこにいたのはミンスターより


酷い状態のペリドットだった


そして…黒ヤロー?の姿はなかった


チッ、遅かった……!



「うぅ…ミン、スターは…どうした、の…?」


…良く人のこと心配できるな


「安心しろ、お前よりはましだぜ」


「……そう、よかった」


理解不能だな、俺には


「とりあえず話、聞かせてもらおうか?」


「…なんで?


そもそもなんでこんなところにいるの?」


……?具体的な理由は特にないな、そういえば


さて、どうしたもんかねぇ


「ペリドット…!」


!!背後で声がしたので振り返る


そこにいたのはここに来る途中に会った


ミンスターの姿だった


おいおい、そんな状態で良く歩けたな


「ミン、スター…」


感動の再開ですか…


はぁ…


「話してもらうぜ、色々とな」


「…チッ」


「…いいわ」
























▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅶ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽



「なるほど、じゃあお前らはその犯人達が話してる


噂を聞いてしまったって訳だ」


とりあえず軽く手当てして落ち着いて話を進めた


簡単に現状を説明させて俺はとりあえず理解した


わかったことは犯人が複数いるということ


それと、今回の件に関わらなかった人、


つまりメールを無視した人には何かしらの


報いを受けるらしいということだ


なんつーか自己中なやつらだなぁ、おい


「で、襲われた時は何人くらいだったんだ?」


「それは一人だ、こう見えても私、


シングルスティックやってたから一人相手に


するくらい造作もないと思ってたんだけど


…ダメだった」


ほぅ…


するとコイツの出身はイギリスだったりするのか?


「こっちも一人よ


アタシはまぁ、こうなることは予想ついてたけど


思ったより酷いわね」


「襲われたのは同時ではないんだな、


そんとき二人とも別行動だったわけか」


「そうね」


「じゃあミンスター、何故ペリドットが校舎裏で


襲われていると思ったんだ?わざわざ犯人さんが


言っていたとかそーゆー感じか?丁寧に」


「そうだ、アンタが来てなかったら


私が無理して行ってたな」


……なるほど、大体わかったな


確かに犯人は複数だが指示したのは


コイツら襲った奴等かな?


仮に指示して動くとしてもわざわざ半端に


時間ずらしたりしねーだろーし、一人ないしな


なんせミンスターは格闘技やってたらしいからな


……にしても、それなら犯人は


相当ヤバいやつなのか?


大体わかっても全部はわかんねーな


「ジョーカー、もういいか私達は疲れたから寝る


もう1:30だぜ」


!もうそんな時間か


「あぁ、わりぃ、そうだな、おやすみ」


「あぁ」


「おやすみなさい」





――――――ということでこれ以上


なんの情報も無さそうなので


一旦部屋に戻ることにした
























▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽Ⅷ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



―――――その途中…


俺はフツーに歩いていた


考え事をしていたのが悪かったのか


こんなことがあって、もっと警戒すべきだった


いや、例え警戒していても変わらなかっただろう



なんの気配もなく、


背後から近づいてきた者に気付くことなく、


そのとき俺は――――――


「!!っ」


ガン!


――――――反射的に左へ身を捩りソイツを見た


理解するより先に出た言葉


「よぉ…!お前か」


その言葉によって理解できた


今俺の前に立っているヤツが主犯格だということを


「良い動きをするのだね、


こちらが驚いてしまったよ」


そう言って持っている警棒?(恐らく)を…何故か


しまった


どういうことだ?


「出直そう、君は思ってたより危険そうだ」


……!


何を言ってやがる!!


つーかお前の方がよっぽど危険だローが


「では、失礼するよ」


その言葉を最後にソイツはやはり、物凄い速さで


この場を去った


「!待て!」


この言葉がソイツに届いたかは不明だ

























▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅸ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


―――――――――んな訳で今に至る



「………あ、そうそう


あたし午後サボるって言ったけれど


君にも手伝って欲しいことがあるのよ」


………情報が少なすぎるわ


………彼女の情報待ちね


……今夜辺り来るかしら?


「…それは俺も午後サボれと?」


「……違うわ夜来てほしいのよ、


誰にも見つからずね」


……あたしが午後もサボるのは単純に、


どうせ減点だし午後から出ても意味ないと


考えたから


「……いいわよね?」


「おいおいその言い方


誰か聞いてたら誤解する人もいるぜ、きっと」


……!な、何を言ってるのよ!!////


「……死ね」


「冗談だっての……死ねとか


本気で言われてるかと思うような言い方やめろ


お前のは特に怖ぇから」


……誰のせいよ


……いいけど


「……で?」


「わぁったよ」


フン




あたしは軽く苦笑いして


ジョーカーは話が終わったことを察したのか


午後の授業の準備のためあたしの部屋を出た




ミュウェイが姿を見せたのはそれから数分後


思ってたより早く帰って来た彼女は、この場に


おける最大で最新な最光の武器になる







「……お帰り、ミュウェイ」


「……ニャ」


……彼女が返事をしたのはこの学園に来て初めて


「……ご苦労様」














ミュウェイが来たってことはこの件


もう解決したも同然よ


犯人さん……覚悟!














★現在のポイント★


ルーク・610〔学習500、生活10、その他100

ジョーカー・617p〔学習482、生活25、その他110

キィ・468p〔学習362、生活44、その他62

滋子・477p〔学習356、生活71、その他50

シュアゴ・590p〔学習469、生活67、その他53

ミンスター・386p〔学習302、生活58、その他26

ペリドット・404p〔学習312、生活63、その他29






















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