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FAILURE♠GAME  作者: にぷる
1/5

The first day

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ Ⅰ ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


「諸君、まずは入学おめでとう」


……


「早速だが私達は君達がどの程度この学園について


調べているのか、およその検討はついている」


……


「だがその程度の知識ではこの学園での


生活は送ることができない」


……


「ここは諸君らの期待を


大いに上回っているからだ!」


……




「おや?あまり驚かないのだね」


……


「まぁ、当然の反応だね


なぜなら…」



「「…諸君らはまだこの学園で


何も学んではいないのだから‼」」


……


「まぁ、これから始まるSchool Lifeを…」


「せいぜい楽しく過ごしたまえ!!」





……………………………




……………………………



……………………………………




……………………………



……………………………………ふ~ん、なるほど


良かったわ、思った通り




………世立帝学園ここは最高よ❤
















▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅱ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



入学式というのはつくづく――――――


―――――退屈なものだ……





学園長の話はないものの


クラス発表、先生の紹介、それから――――



このモナーチの話




「それでは諸君らには


今から各教室へ移動してもらう」


……


あたしはⅠクラス


といってもⅡクラスまでしかないけど


確か今年の入学生は68人だったか?


男子35名、女子33名



「ここからは各担任から


この学園のシステムについて


説明がある」


……


ここで話せばいいのに、なんて思う者も


少なからずいるでしょう


けれどそうしないのはきっと


あくまであたしの仮説だけれど


あたし達ファーストグラーデがまだ


この学園の生徒として認められていないから


「「それでは移動したまえ!!」」


その言葉を合図にあたし達は


自分が行くべき教室へ向かった























▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅲ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


――――――――――FirstーⅠ


これがあたしの、これから始まる学園生活の


舞台…


「それでは最初なので自己紹介をします」


……


あたし達Ⅰクラスの担任ね


確か科目は国語、名は二堂丸にどうまる 羣司ぐんじ


38歳、男、独身、だったかしら?


情報が少なかったわね


「私は二堂丸 羣司といいます


1年間、よろしくお願いします」


…知ってるっつーの


「それでは出席番号1番の人からお願いします」


……


…1つ情報が増えたわ


この人愛嬌がない


「はいっ!僕は岡沢おかさわ 幸雄ゆきお


といいますっよろしくお願いします」


………………………


……この自己紹介には特に可笑しなところは


無いのだろう、



“普通”なら


もう一度言おう“普通”なら………


………………………


………………




……そう、“普通”じゃないんだ


ここ、世立帝学園よりつ みかどがくえんは……


そもそも“普通”という価値観は人それぞれだが


一般的に、世間的にあたしの中では




ここには欠片ほども


“普通”というものは存在していない




さて、そろそろ説明しておかなければならないかな


何をかというと、


あたし達がこの学園に合格した日に


渡された書類のことを…


内容はこの学園の規則、教員紹介、学園生活、経費


について


入学式当日に出す課題は無いかわりに


この書類を暗記する事があたし達の課題として


出されていた


さっき言った『普通じゃないんだ』の理由は


規則の第一条一つ、


<この学園において個人情報の性別、生年月日


以外の情報を公開してはならない>


というものがあるからだ


つまり彼、岡沢の自己紹介からは


課題をやっていないという事実が見てとれる


……バカね


「よろしくお願いします


次の人、どうぞ」


「はい、私は……」


……


…どいつもこいつも同じことを


……


…呆れるわ


…………………………



…………………………………………


……………………………………


………………………………………!


「はい、俺はジョーカー


よろしく…」



……………


…ふ~ん、いるじゃない








「フフフフ…」


「あの人……ね」


「ヒソヒソ…コソコソ…」


…………


…………………↑笑われるべきなのは


あなた達なのだけれどね♪


……バカにも程があるわ、気付かないのだもの


…………………………


…………ジョーカーねぇ


トランプでは厄介者にもなるし救世主にもなるわね


……………


あたしの自己紹介は20番目


彼の次の次


……前の人もバカね


…………


次はあたし


…………そうねぇ


じゃあ、さしずめあたしは


「はい…


あたしはルーク、よろしく…」


………


…………だから笑ってんじゃねーよ


……バカはもう言い飽きたわ


「よろしくお願いします


次の人、どうぞ」


「は~いっ


ボクはキィ、よろしくね~」


………


…………面倒そうな女ね



………そういえばもう一つ、二堂丸先生の


こと、わかったかも


彼は生徒の間違いを見過ごしている


何故?


なんか腑に落ちないわね


これって貴方だけ?それとも……


「はいはーい、


えー私はそうっスねー…あ!シュアゴがいいや


とゆうことで皆さん、よろしくッス!」


……………………


…………………………


…………………ティジヨラ(*`Д´)ノ!!!


シュアゴ…韓国語でイケメン的な意味


でもこの人もさっきの女も


規則は守っているのね( ̄~ ̄;)


周りのバカ共よりはましか………


とまぁそろそろ終わるわね



そら、最後の人だ


「はいっ


ウチは滋子じしよ、よろしく」


……………


……………建春門院 滋子か


平 時信の娘だったかしら


変わったところついてきたわね





でもまぁ、これでこのクラスの感じが


つかめてくるわね


そうでしょう?



…モナーチのお二人さん?




―――――――キーンコーンカーンコーン…


「どうやら終わったようだね、諸君」


……


「おや、今度は少々驚いているかな」


……


……やはり、あれか


「なぜ自分達が驚いているのがわかるのかと


そう思っているのではないかね?」


………


………いいえ♪少なくともあたしはわかってるわよ


「教えてやろう、簡単なことだよ」


……………そう簡単なんだ、ガキでもわかる


「…監視カメラの設置だ


勿論、音声も聴こえているよ」


……


……そう、


位置は多分後ろの掃除ロッカーの上辺りかな?



………♪


…これでつながったわ☆⌒(*^∇゜)v


「つまり、先程の諸君らの自己紹介…


全て聞かせてもらった」


……


「ここまでが、


この自己紹介までが君達のポイントだよ」


……


「さあ、先生方、


例の物を生徒に渡してくれたまえ」


………


……例の物?


これは知らないわね


「後のことは任せたよ」


――――――キーンコーンカーンコーン…





そこで放送は切れた


後のこと、というのは


きっとこの学園のシステムのことだろう


何せ特殊だからね


………


「それでは皆さん、先程の物をお配りします」


……


…………!


……これは携帯電話?かしら


ふむふむ


なるほど


この紋章は校章ね


帝学園専用的な?


「全員に渡りましたか?


それではまず、この器械についての


説明をしましょう」


……


「これは学園からの支給品ですので


壊したりなくしたりしないように」


………


「それから一人一人中身が違うので


注意してください」


……


……つまり個人情報が入力してあるってわけ?


どれどれ…


「ルークさんまだ開かないでください」


……


「…すみません」


…別にいいじゃん


“あたし”なんだから


…まさかまだ気づいていないのか?


モナーチは…?


まあいい


「えー続けます


これは携帯電話としても使えますが


勉強道具としても使えます


それから成績の管理ですね


皆さん、モナーチの話は聞いていましたか?


そのなかで“ポイント”という言葉が


聞き取れたかとおもいますが


文字通り、この学園は“ポイント制”という


システムを設けています


ポイントというのは…


まぁ、最初は種類から紹介しましょう


それでは皆さん携帯電話を開き、


メニューからポイントを選択してください」


………


……メニュー…ポイント…


…………………


………………………………………!


「上から青い文字が勉学点、


緑色の文字は生活面の点数、


赤い文字はその他で稼ぐ点数です


このその他にはボーナスやモナーチからの点数


などが主です


…言葉の意味を理解してください」


……


……なるほど


因みにあたしは上から500、20、100となっていた


勉学点はおそらく入試の5教科の総合点だろう


生活面は入試の日、合格発表の日、今日の点数かな


その他は生活面と同じか、いや自己紹介までか


正確には自己紹介のみかもね


だとしたらバカな人達は0点…


「これは誰にも見せないようにしてください


なので念のためパスワードの設定を


しておくことをお勧めします


ではこのポイントの効果を説明します


これは皆さん次第で卒業出来る年を決める、


進学する場合はどこに進学できるか、


学園内のみで使える…まあお金みたいなもの、


それからモナーチの席に座れる、


というような効果があります


皆さんにはこれから始まる学園生活で


このポイントを貯めることは目的の一つにも


なります


勿論、ポイントには➕があれば➖もあります」


……


……ほぅ


…………一定のポイントを貯めれば


たとえ1ヶ月でも卒業できるってわけね


おもしろい


……あと進学って言ってたわね


……それって


もしかしてもしかしてポイントさえ貯まれば


試験なしで志望校行けるってゆーの?


たとえ10年たったとしても…?


「そしてこのポイント制は月の最後の日の


ポイントがモナーチのデータに保存されます」


……


……ということは例えば中旬に高得点で


下旬、月の最後の日までに点が落ちてしまったら


その減点されたままのポイントが保存されるわけか


またその逆も然り


「ちなみに今表示されているポイントはあなたの


現在のポイントです」


……


「それでは次にいきましょう


この携帯電話の使い方は今日中にマニアル


を渡しますので覚えてください」


……


……面倒くさがり屋


「では、えー…


この学園のことは殆どがもう


合格発表の日に渡した書類に書いてあったので


説明を省きます


尚、質問は受け付けます」


……


………おいおい、殆んどの人


顔が青くなってんぞ


「ただ、いくつか言っておく必要があります


1つはこの学園の警備システムです


まずこの学園は全寮制の為、学園外に出るときは


必ず寮官の人に外出許可をもらってください


門限は特にありませんが休日を除き、


外出してから12時間以内に帰らないと


減点の対象になります


次にこの学園では各教室、各教室前廊下、階段


寮の廊下にカメラの設置がされています


これはモナーチがポイントを管理する為です」


……


……多いわね、監視カメラ


「二つ目ですがここも一応学校です


なので勿論校則というものが存在します


規則を守れない人は減点の対象です


また、規則を破った者を報告してくれた者には


増点されます


但し、


私達教員は規則を破った者を見つけたとしても


生徒の報告がなければ動けません」


……


……それって遊ばれてるわね、あたし達


「三つ目は寮についてです


部屋は全て一人部屋です私物の持ち込みは


部屋に入るものなら自由です


他者の部屋に入った場合は


お互い減点の対象となります


…とまぁこんなところですかね」


……


……寮のことは確かに、あの書類には


あまり書いていなかったわね


「では皆さん、


今日は入学式でお昼で放課となります


そろそろお昼なので解散としたいと思います


部屋は11〇〇の〇〇は


自分の出席番号となっています


午後は学園内でも外でも自由にしていてください


明日は9:00に一時限目の授業が始まるので


遅れずに来てください


それではさようなら」


………


……さようなら迄がナゲーよ


………………


……午後暇だなぁ(´O`)


……取りあえず部屋に行くか



………………
















▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅳ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


――――――――1120号室に向かう途中の廊下



「あ、待って待って~


ルークちゃん待って~」


……?


………馴れ馴れしいわね


…誰かしら?


「…!


…えっと、キィと滋子とシュアゴ…


…あたしの中では…いや、この学園における


あたしの中では…常識人と認識しているわ」


……


……1つ言っておこう


あたしはコミュニケーションというものが


全く理解できない┐('~`;)┌


からこの答え方が正しいのかよくわからない


「うん、そうだよ


ボクはキィ、改めてよろしくね~」


………


「本当はジョーカーさんも呼んだんスけどね


それにしてもよく覚えていましたね


シュアゴっスよろしく、ルークちゃん


因みにこのシュアゴってゆーのは」


「…韓国語でイケメン的な意味ね」


…さっき言ったし!


「わあ~


よくわかりましたね


貴女も昔住んでたりしたんスかぁ?」


……わかるでしょ、普通


……でも、貴女もってことは


「…帰国子女?


あたしは違う」


……わかんなかった


「そうッスよ


ルークちゃんは違うのか…


じゃあ凄いッスね」


……


「……いや、別に、こんなの」


「知ってる方が少ないっつーの」


……


……話の途中で遮んな!


「ウチのも知ってる人少ないと思うけどね☆」


……


「…知ってるわよ滋子、


建春門院 滋子、平 時信の娘の名前よね?」


「!すご~い!!アンタ何でも知ってるのね!!」


……


………上から目線


「…別に、知ってることを言っただけ


…何でもはしらない」


「ちょっとちょっとぉ~


二人共ズルいよぉ


ボクあんまり喋ってないのにぃ~!」


……


……別に話したくはないのだけど


「…ところであたしに何用?」


……取りあえず暇だから話聞いてやろうかな


「そうそう、そうだった


ルークちゃん、この後の予定はある?」


「…別に、無いけど」


「じゃあさ、取りあえず食堂でも行こうよ~


…話したい事もあるしね」


………?


………………話したい事?



……………………………


…………………………


……………………………ふん


「…切り札、ね」


「え?何か言ったぁ?」


「いいえ、…別に、行きましょう」







「…………………」


















▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅴ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


―――――――――――ということで食堂


………ポイント使いたく無かったんだけど


「…で、話って何?」


「うん、ルークちゃん、可笑しいと思わない?」


……


「…可笑しいでしょ、普通」


…わかりきってるわ


「……そうじゃなくてさぁ、先生だよぉ」


「先生だけじゃないッスよ」


「モナーチもよ」


……


「…あたしは大体わかってきたわよ」


……あなた達ならわかってるかと思ってたけど


予想くらい出来ると思ったけど


「えぇー!!


何で何で?てか何が??」


……


「…あなた達は何が知りたいの?


先生が生徒の過ちを黙って見てみぬフリを


すること?


それともモナーチの存在?」


「全部よ!


ウチらにはもう何が何だかわからないのよ」


「そもそも私達以外の生徒は


何故校則を破ったんスかね


ポイント制というシステムも知ってるはずなのに」


……


「…いいわ、これはあくまであたしの仮説だけれど


事実とは限らないけれど


それでも良いなら教えてあげてもいいわ」


……


……正直言えば確証はあるんだなぁ、これが


「うん!教えて教えて~!」


「…ええ、どこから話しましょうか


取りあえず先生のことから話しましょうか」


……


…まずあたしが疑問に思ったこと


「あたしが思うにあの自己紹介は


モナーチがあたし達に与えた第一試練


正確には最初のその他ポイントを出すため」


「……」


「……」


「……」


「…覚えているかしら?


この規則<生徒が過ちを犯した場合他者からの


報告がなければ先生方は動けない>ってやつ


きっと自分の名を公開してはいけないということは


いわば囮よ」


……


……ついてこれてるわよね?


「…えっと、つまりモナーチは自己紹介の時点で


規則を破る人がでることを予想していて


報告する人がいればポイントを与えるつもりだった


ってことかな?」


「でもそれならば規則を破った人は減点だとして


校則に従っている人はどうなるんスか?」


「…あたし達にとって今までは校則に従うことは


当たり前だったでしょう?


ここではね、“いかにバレずに規則を破れるか”


というところも評価されるってことよ


その証拠に教員、及びモナーチは第三者には


なれないしね」


「…簡単に言うと自己紹介の時に先生は


何も言わなかったのではなくて


言えなかったのよ


それがこの学園のルールなのだから」


……


……そう、ルールだから


だから仕方なかったのだ


あのとき思ったこと、何故二堂丸先生は


生徒の間違いを見過ごしたのか、


他の先生もそうなのか、


答えはモナーチの放送でわかった


「…次にモナーチのこと


最初に思ったことは会って一瞬だったわ


何故モナーチは“世立帝学園の頂点生徒”、


つまりmonarch〔君主〕は


“二人”そして“15才以下”なのかということ


校則では、あぁ、校則以前の問題ね


15才以下正確には10才の双子ね


男の子の方がガーコン、女の子の方がフィッレ


だったかしら?」


「…随分詳しいわね


ウチそんなこと聞いたこともないわよ?」


「ボクもダヨォ


どうやって知ったのぉ??」


………


………ちょこっとハッキングさせてもらったり


「…さぁどうやってでしょうね


…続けるわよ


知っての通りこの学園の頂点がモナーチ


それも生徒よ


だからこの学園には学園長というものが


存在していないわ


これもまた簡単に言うと」


「モナーチがポイントを与える条件さえ


わかりゃこっちの勝ちってこった


つまり如何に上手くガキの遊びに付き合えるか


いや、もっといえばモナーチの座についちまえば


この学園は思うがまま、だろ? …ルーク」


……


……や~っとでてきたわね




…………………ジョーカー




「あー!!ジョーカーくん」


「!聞いてたんスかぁ~?」


「何よ、呼んでも来なかったのに!」


……


「………ええ、そうよ


…随分と待たせてくれたわね」


……


……気付いてないとでも?


気付いていたわよ


あなたが寮の廊下であたし達が


話してるところ


盗聴してたことくらいね


「流石だな、思った通りの女だ


…やっぱり気付かれてたってわけだ」


……


……どう思ったのかしら?


「え?何々?気付かれてたって?」


「…廊下からついてきてたのよ、彼」


……


……気付かないとは鈍感な( -。-) =3


「…で、何用かしら?」


「あぁ、先に言っておく


俺はモナーチになる


その為にお前らを利用させてもらう」


……!


…………何を!!


「ふ~ん、なるほどぉ


ボクらを利用するのかぁ…」


……何てマイペースな


「おんやぁ?ルークちゃんマイペースとか


思ってませんでしたかぁ~


平気ッス


ダメっスよあなどっちゃぁ


ジョーカーさん?」


……何?


……何なの?


……何となく、やっと



一瞬彼らの本心みたいなのが見えた気がする



「言っとくけど利用させてもらうのは


こっちの台詞なんだからね!!」


……


……時に


「…キィ、シュアゴ、滋子、


あなた達はどういう関係なの?」


……


「あ、言ってなかったね


ボク達はね」


「同盟組んでるんス


5分でわかりあえました~」


「基準はさっきの自己紹介よ


ウチとキィとシュアゴとジョーカーとルーク」


「なるほど、確かにな俺らだけだったな


ペンネームだったのは」


……


「…組んでどうするの?」


「主に情報交換ス」


「勿論、自分に有利になるようにね」


「仲間だけど一応ライバルだしね」


……


……ほほう


「…つまり自分の為の助け合いね


…いいわ、仲間にいれてもらうわ」


「わぁ~ありがとー!」


「ジョーカーはどうするの?」


「……ッチ、言っとくが俺は利用するだけだ


助けはしない」


………


……まぁ、同じくね




「ところでさ、さっきから思ってんだけど


ウチら以外Ⅰクラスの人見かけないんだけど…


どうしたのかしら?」


……


「あぁそれボクも思った~


けど多分、部屋に籠ってるんだよ」


「…えぇ、きっと今頃


自分の間違いに気付いているところね」


………


「何でッスか?」


「わっかんないのぉ?


先生説明省いたでしょ?


自分が課題やってないことがバレるじゃん!!」


……


……あぁそうか、そういう考え方もあったか


でもあたしが思うに


「…点数見たからじゃないかしら?


……………行動は早いのね、


違うかしら?ジョーカー…」


「おいおい、ストーカーかよ


どこまで知ってんだよ


つーか何でわかったんだよ!?」


……


……失敬な(# ̄З ̄)


ただでさえあなた達怪しいけど


特に怪しいのよ、ジョーカー


……彼女、に尾行させたわ


「…!もしかして早速報告したんスか?」


「ああ、


だから点数見て焦ったってのもあるんだろ」


……


「…ねぇ、そろそろ部屋の片付けしたいのだけど」


……


……もう話すことは話した


「そうね、ウチも片付けなきゃ」


「じゃあまた夜、ディナーは外で食べようよ


何ならボクがおごるよ~?」


「いいッスね☆」


「俺はいい」


……


…つれないわね、いいじゃない?


「…あたしも行く


ジョーカー、


また隠れてついて来るんじゃなくて?」


「バカ言うな!


…てっきりお前は行かないと思ったんだがな


まあいい、じゃあ俺も行く」


……


「あれれ~?ジョーカーくんもしかして


ルークちゃんに気があったりして~?」


……


……殺すわよ♪


「気はねぇよ


ルークのにぎってる情報に興味があるだけだ!」


……


……察しがいいわね


「またまたぁ~照れてるのぉ?」


「だから照れてねぇっつってんだろーが!!」


「はいはい、もういいでしょ


そろそろ行くわよ」


「じゃあそうッスね、


19:00に教室集合ってことでどうッスか?」


「…わかったわ」


「オーケー」


「りょーかい」


「…あぁ」



























▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅵ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


―――――――――――――――1120号室


……………


………………


………………………よし、そろそろいいか


「おいで、ミュウェィ待たせたね」


「…」


彼女、ミュウェィ…というのはあたしのペット


……因みに彼女ってそっちの彼女じゃないわよ?


ロシアンブルーのメスの猫


尾にはゴースト・タビー、目の色はブルーと


割りと珍しいのだ


「…どうやらあなたの仕事も多くなりそうよ」


……ミュウェィはあたしに忠実だ


でもきっとあたしのこと嫌いだろう


「…でもよかったわ


あなたのことがバレても減点にならないみたいだし


だって部屋の中に入るもの、ね?」


「……」


……


……鳴いて返事するくらいしてくれてもいいと思う


……


…………はぁ、それでは始めますかね


片付け…




こうしてあたしは19:00までの間


部屋の片付けを終わらせ、休んでいた
























▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅶ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


―――――――――――――19:00、1-Ⅰ前


「お待たせっ」


………


………2分遅刻よ


「もぉ~遅いよ滋子ちゃん」


「でもジョーカーさんがまだ来てないッスね」


……


「…どうする?


呼んでくる?」


「ん~…


じゃあボク行ってくるよ」


……


……お願いしましょうかしら


「わりぃ、遅れた」


「あー、来た来た


遅いよぉ~!もう、5分遅刻!!」


「あーもーうるせーな


5分くらいいいだろ」


「ダメっスよ、時間に誠実じゃないと


信用出来ないじゃないッスかぁ」


……


……信用なんか要らないけどね、あたしは


誰も信用なんかしないし


「…アホか、信用なんてしたらこの学園では


やっていけねーだろ


信用出来んのは自分だけだ」


……


……何よ気が合うじゃない


「もーいいでしょ、いくわよ皆!」


……


……あなたも遅刻してたじゃない、滋子


でもそうね、早く行きましょ

















▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽Ⅷ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


――――――――――――とあるファミレス


「うんやっぱ外食はいいね~


…何故かういてるみたいだけど」


……


「何でッスかねぇ?」


……


「そりゃ当然でしょ!」


「だな」


「…ここは日本よ


この中で日本国籍の人、何人いると思っているのよ


全く」


……


「あーそーゆーことか」


「そーいえば学園外での自己紹介は


個人情報関係ないっスよね


やりましょう」


……


「いいねいいね


ボクの本名はぁ…やっぱりいいや


出身国だけ、ボクはアメリカ出身の18才ダヨ」


……?


……まあいいや


「ウチはべラルーシよ


本名はウチも黙秘するわ、16才よ」


……


……あなたも黙秘?


「私は韓国の帰国生ですが生まれたとこは


日本ッス年齢は19才ッス」


……


「…あたしはロシアよ


15才よ」


「皆わけーな


俺は日本人だ、21才」


……


……大人


「へぇ~


皆同じくらいかと思ったけど結構差があるんだね」


「でもまさかルークが一番下だとはね」


「…それはどーいう」


「まあまあ、なんとなく、ね?」



……意味わからん


「てかもう食べようよ」


……


…そうね


…誰かと外食するの初めてかも


なんか新鮮


「…美味しい」


「ん?ルークちゃんなんか言ったぁ?」


…!


「えっ!?いや、別にっ」


…ちょっとうかれてるな


気を付けないと


「…と、ところで、言葉、


取りあえず日本語に統一しておいた方が


良いのでは?少なくともこうやって


外にでるときは…」


……


……実は全員、母国の言葉で話している


違う言語なのだが意味がわかってしまうので


あまり気にしていなかったり…


「そーいえばそうね、


あまり気にしてなかったわね」


……でしょでしょ?


「ま、いんじゃね?」


「うん」


「ですね」


……


……全員賛成のようね


まぁどうでもいいけど


自分から言っておきながら…


…話をそらしたかっただけだし


「てか今何時~?」


……


「えーっと…21:06ね


明日から授業だしそろそろ帰る?」


……


……明日?


明日は


「…テストではなかったかしら?」


…多分、確か


「えぇー!!!?そぉーだっけぇー??」


……うるさいわね


急に大声出さないでよね


「うん、そーよ」


「べ、勉強してねぇー!!!


帰ろう、ダッシュで!」


……あたしはもう少し情報が欲しいのだけど


まぁ、いいか


「…では帰りますか」


「そうッスね」



……ということでキィが騒ぎ出したので


あたし達はダッシュで帰ることになった




























▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲Ⅸ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


―――――――自分の部屋についたのは22:00くらい


……


「ミュウェィ、おいで」


今日は疲れた


明日に備えて勉強しようかと思ったけど


やめよう


お風呂入ってもう寝よう


「…おやすみ」








……学園生活は始まって1日目


抜かりなかく、せいぜい楽しませてもらうわ
















★現在のポイント★


ルーク・610p〔学習500、生活20、その他90

ジョーカー・607p〔学習482、生活15、その他110

キィ・465p〔学習362、生活41、その他62

滋子・472p〔学習356、生活66、その他50

シュアゴ・583p〔学習469、生活61、その他53








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