表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Candy

作者: 新星爾咲

とても短いものになってしまいました。すみません。

◆a boy◆

 降り続いてた雨も止んで、僕の涙もやっとひいてきた。

 さっきまで親友のように一緒に泣いてくれて、僕の涙を隠していた雨も、今は僕の心のようだ。さっきまでの荒れ模様がうそみたい。

 だってあの子が太陽みたいな笑顔で、僕に笑いかけてくれたんだ。

「ないしょだよ」

って言って僕の湿った手のひらに、小さな飴玉を押しつけて。

 僕は飴玉を口にいれた。包み紙はポケットに突っ込んだ。 なんだかあとで必要になる気がして。

 口の中は、あのこの笑顔みたいなひだまりの匂いでいっぱいになった。

 変なの、あめ、なのに。 僕はうれしくって笑顔になりながらみずたまりを踏ん付けて帰ったんだ。口の中で飴玉をカランカランいわせながらね。



◇a girl◇

 雨の中を走り回ろうと思って飴玉を持って外にでたの。

 そしたら、妖精さんみたいなあの子が立ってたの。でもなんだか悲しそう。おめめも真っ赤。

 だからあたしの大切な飴玉をあげることにしたの。

「ないしょだよ」

って。だって、誰かに見つかったら笑顔のマホウがとけちゃうもん。

 あたしはドキドキしながらあの子の手に飴玉をおしつけたの。ちょっとびっくりしてた。

 いつのまにか雨も止んだみたい。あたしはうれしくなってみずたまりを踏ん付けて帰ったの。

 今ごろあの子もきっと笑ってるよ。

 ほら、耳を澄ませると、飴玉がカランカランっていう音が聞こえてくるよ。きっとね。

 ま、要するに駄洒落になってしまうのですが…。

 お菓子をテーマにしたお話は、これからも書いていきたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 雨上がりのさわやかな感じがいいですね。男の子も、女の子から見たら妖精なのだと、初めて知りました。妖精=女の子と思い込んでいた私には、楽しい驚きでした。
[一言] こういうお話大好きです。 この甘さが好きです。飴玉を起用する意味もちゃんとあると思うし。 何というか…とても純真無垢で優しい雰囲気で、読んでとても幸せな気持ちになれました。 あまりグダ…
[一言] はじめまして、灯夜って言います。 文体や作品の雰囲気は良いと思いました。 ただ、小説として見るには短すぎる気がします。 前後のエピソード等を入れてみてはいかがでしょうか? これからも頑張って…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ