ショートショートは話を複雑化すると、却って墓穴を掘りやすくなる
「小説家になろう」にかつて、猫の霊の話があり、それに多くに評価がついたことがあります。
ある元作家がそれを読んだのかどうかわかりませんが、ショートショートに猫の霊の話を使っています。
これは幼稚園児が探偵社に持ち込んだ猫探しの話です。
探したのは3人の女子中学生ですが、そのうち一人は引きこもりハッカーです。
「引きこもりハッカー」だけでは、意味がわかりにくいです。
その場にいないことは、はっきり書かなかればなりません。
引きこもりだから一切外出しないわけではないでしょう。
防犯カメラの中身がなぜわかるのかと、しばらくわたしは考えました。
どうもハッカーだからわかるようです。
その時点でハッカーはその猫ではあるが、すでに猫の霊であることを見抜いています。
ならば、その周辺を探すのは危険です。
まして工事現場に入るのは、ますます危険です。
ならばハッカーはその猫はもう死んでいるのだから、探すなと連絡するはずです。
それをしていません。
幼稚園児にショックを与えたくないというのが、その理由のようですが、怪我をさせては元も子もありません。
猫の霊が探偵所長の甥を連れてきて木材が倒れるのを防ぐのですが、なぜ甥が来たかというと「他の猫の鳴き声か空耳」のせいであるという苦しいこじつけになっています。
従って、この話は「ハッカー」の行動に矛盾があり、所長の甥が来る必然性も弱くなっています。
このような失敗は、「猫探し」と「イケメンに会いたい」という別々の目的をテーマにしたからであり、よく考えないで書くと「あれ?おかしいぞ」ということになってしまいます。




