2作目が作家になれるかの分かれ道
受賞後こそ厳しくなる。
若い女性がいきなり文学賞を取ることは、珍しいことではなくなった。
しかし、受賞したからといって、作家として安定するわけではない。
むしろ本当に厳しくなるのは二作目以降である。
デビュー作は話題性や新鮮さで読まれるが、二作目は「作家として何が書けるのか」を冷静に見られる。
評価は一気に実務的になる。
特に問題になるのは、売れるかどうかである。
二作目、三作目が数字を出せなければ、いくら受賞歴があっても、次の企画は通らなくなる。
賞を取った事実より、「今、動かせる商品かどうか」が優先される。
若い女性作家の場合、デビュー時は扱いやすい存在として注目されることがある。
だが、その分、二作目はより厳しくチェックされる。
若い女性が三回も書き直しをしたという話もある。
内容、構成、継続性、テーマの広がり――すべてが前作以上であることを求められる。
売れなければ、作家として消えることもある。
それは才能がなかったからではなく、商業的に続かなかったからである。
男性作家も同様である。
文学賞を取っても、数年で名前を見なくなるケースは増えている。
受賞がゴールではなく、スタートにすぎないことが、より明確になってきた。
文学賞は、一度きりの評価である。
作家として残れるかどうかは、その後に何を書き、どれだけ読まれたかで決まる。
受賞歴があることと、書き続けられることは別である。
この現実を理解していないと、文学賞はかえって重荷になる。




