設定破綻と物語の一貫性
物語を構成するうえで、提示した要素や登場人物が最後まで活かされない場合、それは設定破綻であると断言できます。
例えば、冒頭で狼男や大量殺人の事件が描かれながら、途中から恋愛話に移り、最後まで事件が解決されないといったケースです。
また、初めに個性の強い登場人物が登場したにもかかわらず、二章以降ほとんど姿を消す場合も同様です。
自称魔女が魔法を使わないで、病気を治すのに、最後は空飛ぶ魔女になるような場合も同様です。
女子生徒が2人も行方不明になってるのに、助っ人の男子高校生が他校生であることを隠して、下の名前を隠して当てさせる遊びの話を書くのも同様に設定破綻です。
このような設定破綻は電子書籍(もちろん、紙書籍になってるものは除く)には多いです。
設定破綻は、物語において悪影響を及ぼします。
読者は冒頭で提示された期待を前提に物語を読み進めますが、それが無視されると違和感や不満を覚え、物語への没入感は大きく損なわれます。
どんなに文章が巧みでテーマが優れていても、設定破綻があると、読者の信頼を裏切ることになり、作品全体の評価を下げる原因となります。
言い換えれば、設定破綻は単なる演出上の選択ではなく、構造上の欠陥であり、創作上避けるべき問題です。
冒頭で提示した事件やキャラクターは、物語の最後まで意味を持たせるか、少なくとも読者の期待に応える形で扱う必要があります。
そうでなければ、読者は置いてけぼりになり、物語の魅力は半減してしまうのです。




