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【TS転生異世界格闘バトル小説】転生美少女(元♂格闘家)はその拳で無双する ~魔法? スキル? 知るか! 鋼鉄の肉体とMMA技術で、理不尽も陰謀も全部ブッ飛ばす!~  作者: 霧崎薫
第3章:都市の洗礼と魔法の壁

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パート9: 初めての依頼(クエスト)

 冒険者登録は、俺が文字を書けないため、職員による聞き取りと代筆という形で行われた。多少時間はかかったが、無事に完了し、俺は真新しい冒険者カード(ステータスプレートとは別の、身分証のようなものらしい)を受け取った。


 ランクは当然、最低のFランクからだ。


「Fランクの冒険者が受けられる依頼は、あちらのクエストボードに掲示されています。依頼を受ける場合は、依頼書を持ってカウンターまでお越しください」


 女性職員は、まだ少し訝しげな表情ながらも、事務的に説明してくれた。


 俺は礼もそこそこに、クエストボードへと向かった。


 壁一面に貼られた依頼書の中から、Fランク向けのものを探す。文字が読めないのは不便だが、依頼内容を示す簡単な絵や記号が描かれているものもある。


 (薬草採取…ゴブリン討伐…荷物運び…下水道掃除…)


 Fランクの依頼は、やはり地味で報酬も低いものが多いようだ。

 だが、今の俺には実績がない。

 まずは簡単な依頼をこなし、ランクを上げていくしかないだろう。


 その中で、一つ、俺の目に留まった依頼があった。


「近郊の森に出没する『疾風兎はやてうさぎ』の討伐。素材(毛皮)持ち帰り。報酬、銀貨五枚」


 依頼書には、素早い兎のようなモンスターの絵が描かれている。


 (疾風兎…)


 名前からして、素早いのだろう。今の俺のステータス(高AGI、高DEX)と技術を試すには、ちょうどいい相手かもしれない。それに、報酬もFランクにしては悪くない。


 俺はその依頼書を剥がし、再び受付カウンターへ持って行った。

 先程の女性職員が、依頼書を見て少し意外そうな顔をした。


「疾風兎の討伐ですか? かなり素早いモンスターですが…大丈夫ですか?」


「問題ない」


 俺は短く答える。


 女性職員は、俺のステータスを思い出したのか、それ以上は何も言わず、依頼受注の手続きを進めてくれた。


「承りました。期限は三日以内です。ご武運を」


 俺は頷き、ギルドを後にした。


 初めての冒険者としての依頼。相手は兎。まあ、楽勝だろう…と思いたいが、油断は禁物だ。この世界のモンスターが、どれほどのものか、まだ分からない。


 宿に戻ると、リリアーナとセレスが心配そうな顔で待っていた。


「フローネ様、おかえりなさい! どうでしたか?」


 リリアーナが駆け寄ってくる。


「ああ。登録は済んだ。Fランクだ」


 俺は冒険者カードを見せる。


「それと、早速依頼を受けてきた。明日は森へ行く」


「まあ、もう依頼を? さすがですわね!」


 リリアーナが目を輝かせる。

「どんな依頼なのですか?」


 セレスも興味深そうに尋ねる。


「疾風兎とかいう兎の討伐だ」


 俺が答えると、セレスは少し考え込むような顔をした。


「疾風兎…ああ、あの素早い…。フローネ様の敏捷性なら問題ないかもしれませんが、油断は禁物ですよ。動きがトリッキーですから」


「分かっている」


 俺は頷いた。


「明日は朝から出る。お前たちは宿で待っていろ」


「えっ!? 私も行きます!」


 リリアーナが即座に反論した。


「足手まといにならないように、援護くらいなら…!」


「私もご一緒しましょうか? 魔法での援護くらいならできますし、森の知識もありますから」


 セレスも申し出てくれる。


 俺は少し迷った。一人の方が気楽だが、二人の申し出も無下にはできない。特にセレスの魔法援護は、未知のモンスター相手には有効かもしれない。


 それに、リリアーナの「強くなりたい」という決意も、ここで頭ごなしに否定するのは違う気がした。


「……はぁ」


 またため息が出た。

「…分かった。ついてくるなら勝手にしろ。ただし、俺の指示には絶対に従え。危険だと判断したら、すぐに引き返させるぞ」


「はいっ!」

「承知しました」


 リリアーナとセレスは、嬉しそうに頷いた。


 こうして、俺の初めての依頼は、またしても三人での行動となった。

 明日の兎狩り、どうなることやら。


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