表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/51

第一話

「異世界で勇者になりましたが引きこもります」の番外編、ルナのお話スタートしました!

よろしくお願いします!

「ルナー! ちょっとちょっとー」

『なんだ?』

「ちょっとこっち来て~」


 (われ)が主ユウに呼ばれ、側に向かった。

 銀狼の魔獣であり、ユウの契約魔獣。遥か昔には別の契約者がいたが……。


『なんだ?』

「新しい畑を作ろうと思って。ルナも手伝ってよ、オブと畑耕して~」

『耕すとは?』

「この縄張ってる中だけ土を掘り起こすの」

『…………』

「ちなみにオブはもうやってくれてます」


 少し離れた場所で黒ドラゴンのオブシディアンが尻尾を土に叩き付けている。


「ルナは手足で掘り起こせる?」

『やってみよう』


 まさか我に畑を耕させるとは……銀狼だぞ……魔獣だぞ……それなりに長く生きてきたが、このような扱いは初めてだな。

 しかし何故かユウの願いは拒めないのだ。不思議だが、何故か笑えた。


 人間からはいつも恐れられている。わざわざ人間と仲良くなりたいとも思わないからそれで良いのだが。


 ユウは我に畏怖も恐怖も抱かない。初めて会ったときから、ただの犬扱いだ。

 本来なら屈辱的だが、ユウの態度が明らかに我を見下している訳ではないのが分かるから受け入れてしまうのだろう。


 しかも我が人間化したときは明らかに態度が変わる。普段犬扱いのくせに、人間化すると頬を赤らめる。それが面白くてからかいたくなる。


 まさか自分がこんな感情を抱くようになるとは……。

 昔、奴、ショーゴといたときもこういう感情ではなかったな。良い友ではあったが……。


 ユウとの出会いは最初我は敵だと思って攻撃してしまったが、ショーゴとの出会いも可笑しな出会いだった……





 まだ我が若いとき、周りの魔獣や獣と協力したり仲間になったり、等は一切考えになかった。

 ただひたすら一人でいた。自分から襲うことはなかったが、敵意を向けられれば躊躇なく相手を屠ってきた。


 そのせいで敵も多かった。

 あの日も魔獣たちで徒党を組まれ狙われた。意地でも敗けたりはしないが。

 しかしやはり数を相手に無傷ではいられなかった。


 背や脚に複数の裂傷を負った。致命傷とまではいかずとも、しばらく動けなくなった。


 白い花が咲き乱れる森で我はしばらく動けない日々を送っていた。


 ある日突然一人の男が現れた。

 本当に突然そこに現れた。その男が現れた瞬間目を疑った。

 どこからともなく、魔法の気配等もなく、突然そこに倒れていたのだ。

 辺りを見回しても何もない、誰もいない。

 ただ静かな時間が過ぎていた。風の音が聞こえるだけだ。


 その男はしばらくすると目を覚まし、辺りを見回し驚愕してる様子だった。


「な、なんだ、ここ……どこなんだ……?」


 男は自分の置かれている状況が全く分からない、といった感じだった。


 辺りをキョロキョロと見回し、そして、我の姿に気付いた。

本編のときより更新ペースが遅いかもしれませんがよろしくお願いします!

なるべく頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ