漫才「資格」
二人「どもー、よろしくお願いしまーす」
ボケ「いやぁ、昨今何をするにしても、どんな職に就くにしても、資格というものは必要なもので」
ツッコミ「本当ですねぇ、君の取り扱いにも資格が必要ですからね」
ボケ「そこまで無茶なボケしとりませんやん!?」
ツッコミ「アホ言えぇ、こん前いきなり掴みからゲイバーで吐いた~なんて宣いおったやろうが! お客さんドン引きやぞ!」
ボケ「いやぁ、それにしても資格が欲しい!」
ツッコミ「無視すんな! ……あー、まぁ、いいんじゃない? 何をするにも必要なもんでしょ」
ボケ「未取得者に見せつけて悦に浸りたい……!」
ツッコミ「清々しくクズなご意見!」
ボケ「つうわけで俺が資格取るから、お前教習の審査員やってくれぃ」
ツッコミ「モチベ下がるわ……ンンッ、じゃあハイ皆さん! 本日は宜しくお願いします」
ボケ「よろしくお願いします!」
ツッコミ「資格獲得に向けて、頑張ってくださいね」
ボケ「はい! 俺、頑張ってヒヨコのオスメス見分けます!」
ツッコミ「ヒィ↑ヨコ→のオス↓メスゥ↑!? え、俺ヒヨコのオスメス見分ける資格の審査員なん!?」
ボケ「言ってなかったっけ」
ツッコミ「聞いてないしそもそもそんな資格欲しい!?」
ボケ「未取得者に見せびらかしたいんやぁ……! 羨望の視線を全身に浴びたいんやぁ……!」
ツッコミ「多分、哀れみの視線で埋め尽くされるからやめとけ? な?」
ボケ「そぉ? じゃあ違う資格にするわ」
ツッコミ「そうしとけ。ンンッ、じゃあハイ、今日は皆さん、資格取得頑張ってくださいね!」
ボケ「はい! 俺、頑張ってジャンボタニシの駆除します!」
ツッコミ「ジャアンボ↓タニシ↑!? え、それ資格いるん!?」
ボケ「日本の農家全員の視線を浴びたいんやぁ……! 希望の星と崇められたいんやぁ……!」
ツッコミ「絶対アコギな商売扱いされるて! やめとけやめとけ!」
ボケ「そぉーぉ? じゃあ違う資格にするわ」
ツッコミ「そうしとけ。ンンッ、じゃあハイ、皆さん今日は頑張ってくださいね!」
ボケ「はい! 俺、頑張ってパンジャンドラム組み立てます!」
ツッコミ「パン↑ジャン↓ドラム↑!?」
ボケ「知らない? あのどでかいタイヤが転がってきて爆発する」
ツッコミ「お客さんにわかるようなボケにせぇ!」
ボケ「どうせなろう見とるような連中ならニチャニチャ動画見とるやろうが!」
ツッコミ「偏見↑の↓塊ぃ↑!」
ボケ「ぱ◯ころー」
ツッコミ「消されるぅ! やめてぇ! やのうて資格の話ぃ!?」
ボケ「あー、なんかもう良いかなって」
ツッコミ「は? ええぇ、なんで、えぇ?」
ボケ「俺、お前の隣にいる資格だけでええなって」
ツッコミ「……おま、そんなん……俺だって、お前の相方やれるだけで……」
ボケ「こんなチョッロい職場、他にありませんもんなぁ!」
ツッコミ「ホンマ一回どついたろかぁ↑↑!?」
ボケ「もういいよ!」
ツッコミ「俺のセリフぅ!」
二人「どうも、ありがとうございましたぁー」