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爆縮と体温の機知(7)

判断テーブル

地中の水分に

地中の暑さに

拠り所を失った蚯蚓が

踠きながら

地上の地獄へ出てきて

干からびている

呼吸が出来ない苦しさは

呼吸をする者にしか分からない

車のタイヤが

その上を通っていった

静かに通っていった


気づいたからと

特別に何かをする訳ではない

片方の目を閉じて

知らないフリをする

夏の日差しに

炭酸飲料が飲み込まれていく

手一杯を振りかざして

アピールをしながら

それぞれに楽を作っている

口に出せるとは

それを纏めて

噛み砕いて

分かるだろうと発する行為だ

時間が無ければ

口から出す物など作れない


錯覚しているのは

言葉の中であり

言葉の雰囲気である

裏側に見えない物があって

その物の善し悪しを

考えようとしなければならない

だが

錯覚したままの方が

自分の身にとって楽である

誰かが悪い

誰かの責任だ

伝えるし伝わるが

本当は誰にも分からない

判断がつかないことは

判断がつかないのだ


知らないことは

知らないと言う

遠くで起こったことなら

判断がつかないと言える

では

目の前で起こったことなら

どうなのだろう

知らないと同じように

判断がつかないと

面と向かって言えるだろうか

知っている顔が催促してくる

「どっちが悪いと思う?

誤魔化さないで言って」


言い易い方へいく

知らない

分からない

出かかるが

言ってはいけないような

そんな雰囲気がある

失敗に近くて

失敗では無いのだが

何かを失うような気もする

「話を続けて」

永遠と話させている

面倒になってきた

面倒さと失う何か

どちらが必要なのか

全く分からない

判断がつかない


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