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なんとかこの日を迎える事ができた。
暮れから慌ただしく動いた結果、家の分日も終わって沙織が来るだけの状態になっている。婚姻届も用が済んでいて、後は届けるだけの状態だ。
これまで、沙織を悲しませてばかりだった気がする。
好意を寄せてくれていたのを、勘違いだろうとはぐらかした。
抱きしめてキスまでしておいて、彼女には出来ないと突っぱねた。
堪えてくれているのに、約束を破って抱きしめてしまった。
戒めるためとはいえ、辛い思いを抱かせる言葉を吐いてしまった。
それでも、こうして一緒になってくれると言ってくれている。
明日、沙織は卒業して教え子では無くなる。
校長先生には『最後まで気を引き締めて、事に当たりなさい』と注意をされている。
だから最後まで隠し通そう。
そして卒業証書を受け取ったら、思いっきり甘えさせてやろう。
これまでの六年間に我慢させてしまった思いに、これからの時間を使って報いて行こう。
最後のその時まで笑顔でいてもらえる様に。
これから一緒に歩んで行くのだから。




