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猫は善夢?

悪夢の定義は人それぞれだって思う。


因みにわたしが昨夜見た悪夢は猫の集団だった。


何やら神社仏閣のような敷地の塀の脇を通ろうとしているところ、左側のひな壇のようなコンクリートの廃墟の瓦礫の上に、数十匹の猫がランダムに座っていた。

見てはいけないと直感したわたしは前方の方に無理矢理に視線をやると、前方は前方で青い月光に照らし出された墓標のような石塊が無数にあり、叫び声を上げようとしたけれども声にならないところで目が覚めた。


スマホを見ると夜中の3時だった。


きっとこんなのでも、猫フリークの人にとっては悪夢じゃないんだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・


「昨夜都内で3件、銃声がしたという通報がありました。いずれも異なる区での通報で、警察は先月からの通報との関連を調べています」


今朝もまた昨日の朝と同じニュースが流れる。違うのは通報の件数だけだ。昨日が5件で今日が3件。

東京ならば暴力団もいっぱいいるし発砲なんて珍しくもないと思う。

現にわたしがバイトしてるカフェも近くの組事務所から正月の飾り物を買ってて、売りに来てた若い男の子が銃の所持で逮捕されたってこともあったし。


ただ、このニュースの連作は、一度も発砲の痕跡が残されていないってことが他とちょっと違うらしい。普通ならば通報で暴力団の小競り合いやアルコールや薬物に駆られた発砲の現場を抑えることもあるらしいのだけれども、先月からのこれらの通報についてはまったくの空振りらしい。

そして警察が現場に出向いて通報者から事情を聞くと、銃の音の質が皆一様なのだ。


とても乾いた、軽い音だと。


もし虚言で通報している人がいるとすれば1人ぐらいはアニメや映画で見聞きしているデフォルメされた銃声を描写すると思われるのだけれども、全員『拍子抜けするほど軽い』リアルな銃声を告げるという。


そしてもう一つ。


通報のすべてが、ほぼ午前3時なのだ。


しかも複数の管区で、同時に。


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