第1話 嫌われるわけ
ながったらしい話ですが、暇な人は見ていってくださると嬉しいです
クラスで1人。
私はただ1人でお弁当を食べる。
虚しく。寂しく。毎日毎日泣きたくなる。
なんでこんなに嫌われなきゃいけないんだ。
全部全部翔のせい。翔が私がコクったことを皆に言いふらしたから…。
もういやだ。こんな人生。
どうせ私が死んだって誰も悲しまないだろう。それどころか喜ぶんじゃないだろうか。
想像しただけで悲しくなってくる。
私は屋上に走った。
屋上に着くとすぐフェンスにのぼり、そこから落ちようとした。
誰にも見られたくなかった。
私がのぼるとフェンスがきしむのがまた悲しい。最後の最後までこんなことを感じなきゃならないなんて…。
私はフェンスを越えようとフェンスから顔を出した。そして、下を見てみた。
その瞬間、私の全身が震えた。
前が見えない。くらくらする。
きっと、私は…。
……死ぬことが怖いんだ。
こんなに死にたいのになんで死ねないの。
もういやだ。もういやだ。もういやだ。
出したくもない涙がポロポロでてくる。
私は涙を拭こうとして顔に手を伸ばした。
すると、今までフェンスに捕まって私の体を支えてた手はフェンスから離れた。
ひゅうっ
…………あれ、痛くない。
「危ないだろ…!!」
突然現れたなかなかイケメンな男子はこの体を支え、お姫さまだっこをしてくれていた。
「え、あ…、ありがとう。」
「うっっっ…。」
「どうしたんですか…!!」
「いつまでいるんだ!早く降りろデブ!!」
「ごめん…。」
後でやっぱ死のうかな。
「なんでお前、こんなとこでフェンスにのぼってんだ。危ないだろ。」
「死のうとしてたんです!!!」
あっ
この人鈍感すぎる。ついつい言っちゃったじゃん…。もうやだ…。
「なんで?」
「私が…デブだから!」
「だから、なんで死ぬ必要があるんだ。」
こいつっっ!!!
「だから!!見てわかんない?まぁあなたには分かんないでしょうけど!教えてあげる!私は毎日毎日無視されてトイレにいけば水をかけられて靴箱には大量の画ビョウとGが入ってるの!!分かる?この痛み。毎日この繰り返し。どれ程の苦痛か。」
はぁっはぁっ
「お前、よく喋るなぁ。ってか、そんなことか。心配して損したわ」
「は?!」
「だってお前、自分がいじめられる原因わかってんだろ。なら、痩せればいいだろ。
お前が逃げ道ばっかり探して自分に甘えているからそんなことになるんだろ。」
…うるさい。。。うるさい、うるさい!!
「まぁ、せいぜい死ねもしないくせに死ぬ死ぬ1人でほざいてることだな。」
「っ!!あんたは!!あんたはどうなの!
そんな人にばっか言って自分の逃げ道さがしてんじゃないの?だって屋上に来てるってことは、私と同じなんじゃないの?」
「おれは、違うぞ。お前なんかと一緒にするな。気分転換に来ただけだ。そんなに言うなら、俺と勝負しろ。
俺は1年後までに好きなこと仲良くなってコクる。お前は痩せろ。」
「いいわ!じゃあ、1年後にここで。さようなら。」
なにあいつ!!なにあいつ!!
「なにあいつ!!!」
「北條さん、どうしたんですか…?」
…っ!!北見くん!
お疲れさまでした(ノ_<。)