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東方異種感  作者: Yuuki_Sizuku
妖怪と人間の存在
6/13

五話 準備

一応、妖怪と人間の存在編の区切りまではプロットに書き終わりました。

なので更新はすぐに出来ます、頑張ります。

麻代花「ふぁーあ」


迅「お、おはよう麻代花」


麻代花「ん……おはよー?」


迅「寝ぼけてるな、ちゃんと目を覚ませー」


麻代花「ねぇ迅、なんで寝ちゃったんだっけ?」


迅「麻代花が泣いたからそのまま寝たんだよ」


麻代花「ふーん。私、泣いたのかぁ」


迅「それがどうした?」


麻代花「ふふ、久しぶりだなって!」


そう言って枕を迅に投げる、顔面ヒットだ!

迅も枕を投げ返してくる。そんな楽しい時間を終えて、ご飯を食べる。


麻代花「迅のご飯も美味しいよねー」


迅「そうか、ありがとな」


麻代花「うんうん、美味しい!」


迅「麻代花のご飯も十分旨いけどな」


麻代花「ありがと!」


ご飯を食べ終わり、ご馳走様。

そして昨日は力也さんと交わした決闘の日。勝利するために迅と迅の部下の鬼達と特訓を始める。


迅「麻代花、準備運動してきたか?」


麻代花「うん、体は鈍ってないっぽいから組手しよ!」


迅「いきなり平気か?」


麻代花「うん」


そして部下の鬼との組手が始まる。ルールは鬼を倒したら勝ち、私が降参したら負け。組手は勝ち抜きで、一対一。

5分の休憩の後にまた開始すると言った形。それにしても……。


麻代花「あ、あはは……」


迅「麻代花、お前本当に人間か?」


麻代花「よゆーよゆー!」


迅「鬼相手に46連勝する人間ってすごいな……」


麻代花「柔道は五段、剣道は六段、弓道は二段取ってるし、自信はあったんだけど……」


迅「お前人間か?」


麻代花「知り合いが武道に通じてて、小学生のときから鍛えてもらったし。あ、段位は仮だけどね」


迅「小学生?」


麻代花「アルビノだったから、屋外運動は無理で、その代わり室内運動は沢山して、その中でも武道は頑張ったから」


迅「今は違うのか?」


麻代花「目が覚めたらアルビノじゃなくなってた」


迅「ふーん、よかったじゃん」


麻代花「まぁ少し遅かったんだけどねー」


迅「あ、悪い」


麻代花「いいよいいよ、それより次の相手はー?」


迅「他にやる奴はー?」


迅が他の鬼達に呼びかけているが、人間に倒されたのが悔しかったり、戦意喪失してたりするのか、誰も手を挙げない。


迅「仕方ない。麻代花、勝負だ」


麻代花「いいけど、能力使わないでね?」


迅「もちろん」


構え。


開始!


迅「はああああ!!」


麻代花「うわわ、さすがに凄い」


気迫がハンパなかった。

それに蹴りを繰り出される度、風が呻る。


迅「逃げてばかりかい?」


笑顔で余裕っぽく言えるのはさすがに鬼だなぁって思える。


麻代花「じゃあ、いくよ?」


迅「おう……!?」


多分迅からすればいきなり空が見えたくらいだろう。

特殊な呼吸で一瞬だけ身体能力を底上げして勢いで投げる。

アルビノのときはあまり出来なかった事だけど出来るようになっててよかった。


迅「負けたー!」


麻代花「はぁーはぁ……」


けれど反動は変わって無い様で、疲労がかなりくる。

でも迅を特殊条件とはいえ負かしたのは凄く嬉しい。


迅「凄いね、何をしたんだい?」


麻代花「特殊な呼吸で身体能力を底上げして勢いで投げたの」


迅「あぁ、私も出来るけど反動つらくないかそれ」


麻代花「うん、って……えぇ!?」


迅「人間でも出来ることには驚いたけど。多分その様子じゃ一瞬だけだろ、身体能力を上げられんの」


麻代花「う、うん」


迅「じゃあそれが本気なのか?」


麻代花「本気だったら使わないよ」


迅「まぁそうだろうね」


現在は昼、鬼の郷は人間が迅に勝ったという話題で騒がしい。

本命は力也さんを倒すことなのに。


迅「んじゃ風呂入るか」


麻代花「そうだねー」


迅「前みたいに火傷すんなよ?」


麻代花「あはは……あれは軽くトラウマ……」


迅「まぁ、深いところは私が抱っこしてやるよ」


麻代花「ありがと、溺れて火傷はもう嫌だしお願い」


ここのお風呂は地熱で沸いている。だが中央が凄く熱く、鬼でも限られた者しか入れない。

しかも中央はかなり深いので溺れたら抜け出しにくい。

これは私の体験談だから自信を持って言える。

あれは本気(マジ)で死ねる。


麻代花「ふぅー、きもちいいー!」


迅「ほんとにここの風呂は最高だよー」


麻代花「広いし気持ちいいし!」


迅「だなぁー!」


麻代花「でも綺麗だよね、迅って」


迅「なんだい急に?」


だって、私とは明らかに違うんだもん。胸とかスタイルとか、憧れだねー。


麻代花「胸とか大きいし、スタイル抜群だし、いいよねぇ」


迅「そうか?」


麻代花「えー」


迅「胸は戦う時邪魔だし、身長も的になりやすいからなぁ……あ、そういう麻代花はどうなんだい?」


麻代花「私は14歳の時に死んでから今の今まで変化なし!」


迅「あちゃぁ……それはお気の毒に」


麻代花「確かに軽くて動きやすいけど、女としてはあった方がいいよー」


迅「男からは憧れで、恋愛的には何もないから分からんね」


麻代花「そっかー、美人なのにねー」


迅「まぁたまに告白はされるけどな」


麻代花「え、誰に誰に?」


迅「あの酒屋の兄さんに、だからサービスしてもらってるんだよ」


麻代花「羨ましい!」


迅「今度一緒に行くか?」


麻代花「うん、行きたい。お酒飲めないけど」


迅「一回挑戦してみたらどうだ?」


麻代花「考えとくねー」


迅「よし、じゃ洗いっこしようか?」


麻代花「あ、やるやる!」


そうして楽しい銭湯の時間は終わって、宴会の時間。私が迅に勝ったから、今日は普通より豪華な宴らしい。


迅「ほんとうに麻代花が作った飯は旨いよ」


麻代花「迅のご飯の方が美味しいよー?」


迅「ありがたいねぇ」


麻代花「お酒飲みたいならいいよ?」


迅「え、いいのか?」


麻代花「うん、はいこれ」


迅「ありがとな」


お酒を四時間飲み続けても酔わないらしい迅はゴクゴク飲んで、すぐに一本空にする。

骸さんも大変そうだなーと思いながら自分の作った料理を食べる。


麻代花「あ、おいし」


迅「だろ?」


麻代花「うん、自画自賛だけど」


迅「じゃあ今日は騒いで明日バテるとかにならないように騒げよ?」


麻代花「はーい」


明日は決闘の日。

だから今日は精一杯楽しんで、明日の力にしよう。そう思いながら、宴会は終わり、私は部屋に戻ってすぐに寝た。

プロット(頭)にはお風呂シーンはなかった。

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