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東方異種感  作者: Yuuki_Sizuku
太古 始まりと終わり
2/13

一話 天国でも死ぬのかな

前書き思い浮かばない

麻代花「ん……ここは……湖?」


起きたら湖の近くに居た、ていうことは天国か。


麻代花「良かったぁ、天国で」


地獄に送られたらと考えるとゾッとして天国で本当に安心する。


麻代花「でも、死んだよね、私。天国ってこんなに自然が多いのかー! 教科書の昔の地球に似てるかも」


湖以外は森、全部森しか見えない。

空は晴れて、大きな鳥が飛んでいる。


麻代花「ん、鳥、なのかな、あれ」


鳥みたいな生き物は旋回して降りてくるらしい。


麻代花「え、え、えぇ……?」


鳥じゃないっぽい、と自分の中で考えていると大きな足音が聞こえる。


麻代花「あぁ、神様って大きいからこんな足音だよね……?」


神様であってほしいその足音の主は、グルル……と呻っているのか、後ろでよーく聞こえる。

そして、影はトカゲの様な感じ。


麻代花「なんでさぁ……恐竜が居るの!?」


それはティラノサウルスで、見た瞬間あの鳥はプテラノドンなのかな、と自己完結して。


麻代花「逃げるに限るけど、無理そうかな、二回死ぬのかな……」


アルビノなので、屋外の運動はやっていない。つまり体力とか足の速さとかまったくわからない。


麻代花「ん、あれぇ、今って朝か昼だよね、ということは紫外線を浴びているわけで……物凄いピンチだこれぇ!?」


上は紫外線、下はティラノサウルス。多分恐竜はそこらへんに沢山、そして私お肉。


麻代花「とりあえず日陰求めて逃げよう、うん、ね? ……ティラノサウルスさん、今回だけ見逃して?」


グルル……。


麻代花「ありがと、じゃあまたね!?」


お礼をした後すぐ追いかけてくるのは心臓に悪すぎて泣きそう。

って何かおかしいな、だってこれ。


麻代花「なんで私の足速いのかなー、なんで疲れないのかなー」


ティラノサウルスと同等の速さかもしれない。

湖から結構離れたけどまだ疲れない、というか紫外線の影響がないし、明るいくせに視力がある。


麻代花「よし、決めた。戻ろう」


湖に向かって走りなおす。

ティラノサウルスは大きいのですぐには切り替えしができないらしい。

そしてまた結構走って湖についた。


麻代花「あぁ、やっぱり」


肌の色は白いが髪の色や目の色が普通の人間になってる。

多分アルビノの影響はないのだろう。だって死んでるし。


麻代花「うれしい…けど、もっと早く治ればなぁ」


ということで追いかけてきたティラノサウルスからまた逃げよう。

また足の間を通り抜ける……はずだった。


麻代花「いっ……あープテラノドン忘れてたぁぁぁ!?」


上は紫外線はなくなったけどプテラノドンが居た。

そして、森からは小さな恐竜。


麻代花「なんで、天国に、恐竜居るの……あ、恐竜も死んだからか。地獄に行けばいいのに」


そう言ったとたん恐竜達が吠える。

しかもそのせいで多くの恐竜がやってくる。


麻代花「日本語わかるのかなー? あ、いいこと思いついた」


恐竜が沢山やってくるなら私という餌を取り合うはず……。

幸い恐竜は殆ど大きいのばっかりなので足元を抜けて走り回れば、恐竜同士がぶつかって喧嘩になるはず。ならなかったら泣きたいけどね。


麻代花「よし、作戦実行!」


そう言って走り回る、走った後に気づいたけど転んだらおしまいだよね、これ。


麻代花「転ばないようにしないとね」


湖の周りには少しだけ平原があるから足元は安全なはず。

でも尻尾とか当たったら痛そうだなぁ。


麻代花「あ、危ない」


とか考えていたら転びそうになった。


麻代花「ふぅ……疲れる、これ」


走り続けなければ二度目の死が待っているので休めない。体力はまだまだありそうだが、精神的にヤバい。怖い恐竜が目の前に数十体、その間を走り回る。

精神的に本当つらい。


麻代花「これで……いいかな」


恐竜達が喧嘩に夢中になり始めた時にすぐさま森へ逃げる。

洞窟などを探せば少しは安心して休めるだろう。


麻代花「虫は沢山死んでるから沢山いるだろうなぁ」


洞窟に虫が居たら泣く、すぐにでも別の洞窟を探そうと思える。


麻代花「うん、少し暗いけど見えるからいっか」


虫が居なくてホッとする。

さて、天国でどう過ごそうかなー。多分生まれ変わるまで天国に居なきゃダメだろうから、死人と話そう。

死人は話さないとか言うけど私喋れてるから問題ない、と安心できる。


麻代花「あ、そっか、天国!!」


私の親が居るかもしれない……。

地獄に落ちるような人ではないから多分居る、でも生まれ変わったかな。


麻代花「にしても、疲れたから寝よう……」


明日から頑張る、ダメな言葉を言いながら目を閉じてすべての警戒心を解く。

だからなのか、外で起きる天変地異に気づかなかったのか。

後書き思い浮かばない

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