十話 人間とは
意味不明駄文のくせにサボりましたです。
その結果できたのは意味不明駄文、堂々巡りです。
起きたら何故かパーカーと手紙があった。
永琳『愛へ。 起きたならこの変な服を着て帰りなさい。ポケットに私の通行証があるから明後日にまた来て、その時話したいことがあるから。 永林より』
私はその通りに帰ってきた。そして鬼の山で色々なことを話した。
人間の事や戦力のこと、そして永琳の事も。
まだわからないことばかりであんまり話せなかったけど、それも明日でなくなる。あの日では話せないことが長話になるはずだから、そのうちにこっちも質問しようって思ってたから。
でも、いざ都市着いてみるとその違和感にはすぐ気付いた。
人間はいないし、まるで私一人の世界になったように雑音も聞こえない。
ただ、永琳の家の近くにあるビルの辺りから大きな霊力の変動がある。
急いで行ってみよう、と思い走る。
永琳「待ってたわ」
麻代花「え?」
いつの間にか居た永琳がそう言ってくる。
麻代花「待たせたね、ごめん」
永琳「待ってないわよ、約束の時間より十分早い」
麻代花「だよね、どうしたの?」
永琳「あの手紙の事ね」
麻代花「もちろん、あと私からの質問も沢山!」
永琳「……悪いけど、時間はないの」
麻代花「そっか、じゃあ永琳の話だけ聞こうかな」
永琳「本当は妖怪には言ってはいけないこと」
麻代花「え?」
永琳「愛、霊力が大きく動いてるのはわかる?」
麻代花「うん。違和感だらけだったし」
永琳「そ、なら話は早いわ」
そう言って何かが大きく唸る。
まるで、宇宙にいくロケットの音?
いや、爆弾が爆発した音?
とりあえず地鳴りが聞こえた。
永琳「私達人間は、月に行きます」
理解ができなかった。人間が月に行くってさ。それも一人ならわかる、だって研究しに行くかもしれないから。
でも『私達人間』と言った。あの頭が良さそうな永琳が言い間違えを、それも大事な話なのにするはずがないと思った。
麻代花「な、なんで?」
永琳「妖怪の源はわかる?」
麻代花「恐怖、とか?」
永琳「その恐怖はどこからくる?」
麻代花「……人間、人間の恐怖」
永琳「では、その人間がいなくなったら?」
麻代花「新しい妖怪が生まれない?」
永琳「違うわ、妖怪が消滅するのよ」
麻代花「え、そんな……」
永琳「私達は妖怪を『穢れ』と呼ぶ。私達が行くところには、穢れも一切存在しない」
麻代花「人間は生きていけるの?」
永琳「今の現象が愛に伝われば早いのだけれど」
麻代花「あ、この世界に私一人しかいないように感じたけど?」
永琳「そ、裏と表、今私と愛がいるのは裏」
麻代花「表にはみんながいるってこと?」
永琳「そう、これが私の秘術」
麻代花「全部は教えられないよね」
永琳「当り前よ、で、どうやって月に住むかだったわね?」
麻代花「うん、もしかして月にも裏表とかあったり?」
永琳「あるんじゃなくて創る、人間が住める裏の月をね」
麻代花「すごいね、永琳」
永琳「私一人ではないけどね」
麻代花「じゃあ、さよならかな」
永琳「……もしも妖怪が攻めてきたりしたら」
麻代花「鬼の仲間の私には無理だよ」
永琳「そう」
麻代花「鬼もみんな、消えちゃうからね」
永琳「止めに来る?」
麻代花「だと思う」
永琳「時刻は明日の18時、黄昏時に出発予定」
麻代花「なんだ、来てほしいの?」
永琳「ええ、愛だけなら連れて行ってもいい」
麻代花「だけかぁ、じゃあ無理かな」
永琳「そう、やっぱり止めに来るの?」
麻代花「鬼はどうかわからないけど、ほかの頭が悪い妖怪たちは来るだろうね」
永琳「もし鬼がきたら愛も来てるってことでいいのね?」
麻代花「うん、戦わせてもらう。そして止めさせてもらうよ」
永琳「では、こちらも最高戦力を出すわ」
麻代花「この密閉された人間の小さな世界に、妖怪の膨大な世界が負けるとでも?」
永琳「やっぱり、愛は妖怪側なのね」
麻代花「うん、永琳は人間側」
永琳「来ないことを祈ってるわ」
麻代花「月に行かないことを祈ってるよ」
永琳「じゃあ」
麻代花「うん」
さよなら、とは言わずに永琳が消えた。そのあと、頭から鏡さんとは違う声が聞こえてきた。
麻代花『何、永琳?』
永琳『まっすぐ自分のいるべき場所へ戻りなさい、ここを出れば私の秘術は消える』
麻代花「……わかったよ」
誰も居ない裏の世界で一人呟く。
明日、いきなり告げられた人間と妖怪との最終戦争。人間が勝てば妖怪、鬼のみんなは消滅する。
妖怪が勝てば、人間は檻の中で生きていくことになるのかな。ただ一つ確実なのは勝たないとダメってこと。
鬼のみんなに相談だなぁ……。
さてと、これ投稿したらすぐ次書くかー!
でも最近非想天則にまたハマっちゃったんだよね……w




