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東方異種感  作者: Yuuki_Sizuku
妖怪と人間の存在
11/13

十話 人間とは

意味不明駄文のくせにサボりましたです。

その結果できたのは意味不明駄文、堂々巡りです。

起きたら何故かパーカーと手紙があった。


永琳『愛へ。 起きたならこの変な服を着て帰りなさい。ポケットに私の通行証があるから明後日にまた来て、その時話したいことがあるから。 永林より』


私はその通りに帰ってきた。そして鬼の山で色々なことを話した。

人間の事や戦力のこと、そして永琳の事も。

まだわからないことばかりであんまり話せなかったけど、それも明日でなくなる。あの日では話せないことが長話になるはずだから、そのうちにこっちも質問しようって思ってたから。

でも、いざ都市着いてみるとその違和感にはすぐ気付いた。

人間はいないし、まるで私一人の世界になったように雑音も聞こえない。

ただ、永琳の家の近くにあるビルの辺りから大きな霊力の変動がある。

急いで行ってみよう、と思い走る。


永琳「待ってたわ」


麻代花「え?」


いつの間にか居た永琳がそう言ってくる。


麻代花「待たせたね、ごめん」


永琳「待ってないわよ、約束の時間より十分早い」


麻代花「だよね、どうしたの?」


永琳「あの手紙の事ね」


麻代花「もちろん、あと私からの質問も沢山!」


永琳「……悪いけど、時間はないの」


麻代花「そっか、じゃあ永琳の話だけ聞こうかな」


永琳「本当は妖怪には言ってはいけないこと」


麻代花「え?」


永琳「愛、霊力が大きく動いてるのはわかる?」


麻代花「うん。違和感だらけだったし」


永琳「そ、なら話は早いわ」


そう言って何かが大きく唸る。

まるで、宇宙にいくロケットの音?

いや、爆弾が爆発した音?

とりあえず地鳴りが聞こえた。


永琳「私達人間は、月に行きます」


理解ができなかった。人間が月に行くってさ。それも一人ならわかる、だって研究しに行くかもしれないから。

でも『私達人間』と言った。あの頭が良さそうな永琳が言い間違えを、それも大事な話なのにするはずがないと思った。


麻代花「な、なんで?」


永琳「妖怪の源はわかる?」


麻代花「恐怖、とか?」


永琳「その恐怖はどこからくる?」


麻代花「……人間、人間の恐怖」


永琳「では、その人間がいなくなったら?」


麻代花「新しい妖怪が生まれない?」


永琳「違うわ、妖怪が消滅するのよ」


麻代花「え、そんな……」


永琳「私達は妖怪を『穢れ』と呼ぶ。私達が行くところには、穢れも一切存在しない」


麻代花「人間は生きていけるの?」


永琳「今の現象が愛に伝われば早いのだけれど」


麻代花「あ、この世界に私一人しかいないように感じたけど?」


永琳「そ、裏と表、今私と愛がいるのは裏」


麻代花「表にはみんながいるってこと?」


永琳「そう、これが私の秘術」


麻代花「全部は教えられないよね」


永琳「当り前よ、で、どうやって月に住むかだったわね?」


麻代花「うん、もしかして月にも裏表とかあったり?」


永琳「あるんじゃなくて創る、人間が住める裏の月をね」


麻代花「すごいね、永琳」


永琳「私一人ではないけどね」


麻代花「じゃあ、さよならかな」


永琳「……もしも妖怪が攻めてきたりしたら」


麻代花「鬼の仲間の私には無理だよ」


永琳「そう」


麻代花「鬼もみんな、消えちゃうからね」


永琳「止めに来る?」


麻代花「だと思う」


永琳「時刻は明日の18時、黄昏時に出発予定」


麻代花「なんだ、来てほしいの?」


永琳「ええ、愛だけなら連れて行ってもいい」


麻代花「だけかぁ、じゃあ無理かな」


永琳「そう、やっぱり止めに来るの?」


麻代花「鬼はどうかわからないけど、ほかの頭が悪い妖怪たちは来るだろうね」


永琳「もし鬼がきたら愛も来てるってことでいいのね?」


麻代花「うん、戦わせてもらう。そして止めさせてもらうよ」


永琳「では、こちらも最高戦力を出すわ」


麻代花「この密閉された人間の小さな世界に、妖怪の膨大な世界が負けるとでも?」


永琳「やっぱり、愛は妖怪側なのね」


麻代花「うん、永琳は人間側」


永琳「来ないことを祈ってるわ」


麻代花「月に行かないことを祈ってるよ」


永琳「じゃあ」


麻代花「うん」


さよなら、とは言わずに永琳が消えた。そのあと、頭から鏡さんとは違う声が聞こえてきた。


麻代花『何、永琳?』


永琳『まっすぐ自分のいるべき場所へ戻りなさい、ここを出れば私の秘術は消える』


麻代花「……わかったよ」


誰も居ない裏の世界で一人呟く。

明日、いきなり告げられた人間と妖怪との最終戦争。人間が勝てば妖怪、鬼のみんなは消滅する。

妖怪が勝てば、人間は檻の中で生きていくことになるのかな。ただ一つ確実なのは勝たないとダメってこと。

鬼のみんなに相談だなぁ……。

さてと、これ投稿したらすぐ次書くかー!

でも最近非想天則にまたハマっちゃったんだよね……w

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