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交換日記は異世界から ―教室に届いた異世界からのSOS―  作者: クサフグ侍


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第24話

 岳人さんがどっしりした声で切り出した。


「さて、話の続きだ。健一を助けるために、頭整理しようぜ」


 わたし、彩花、千智さん、みんなノートやタブレット広げて、会議スタート。チーム感、めっちゃ高まる!


 岳人さんが仕切る感じで、まず状況確認から始めた。


「健一、7月16日から行方不明だ。突然、湖と草原、山脈に囲まれた高原に飛ばされたっぽい。原因も理由もさっぱりわからん。行方不明事件とか、昔の神隠しの話で、似たケースないか探ってみるか」


 わたし、ノート見ながら口を挟んだ。


「健一さんの日記、16日に『異世界? どうすればいい?』って始まって、月が二つとか、白竜とか、守護者の老人とか出てくる。地球じゃないっぽいけど…何かヒント欲しいよね」


 彩花がタブレットでメモ取りながら、相づちを打つ。


「神隠しって、昔からあるよね。山で消えたとか、急にいなくなった話、ネットで結構見たよ」


 千智さんが目をキラキラさせて言った。


「大学の図書館でさ、民話とか伝承の資料、チェックできるよ。なんか面白い話、見つかるかも!」


 図書館で調べ物って、した事ない。めっちゃ頼もしい!


 次は日記アプリとスマホの話になった。

 岳人さんが真剣な顔で切り出した。


「葵のスマホの日記アプリ、俺も千智も彩花も見えねえ。葵にしか認識、操作できない。なんで葵のスマホなんだ?」


 わたし、ちょっと焦りながら答えた。


「ほんと、謎すぎ。佐藤って名前、偶然だと思うけど…通学と健一さんの通勤で同じ電車だったかもくらいしか繋がりないよ」


 彩花が眉をひそめて続ける。


「健一さんのスマホ、充電できないはずなのに一週間動いてる。勝手に電池増減するって、変すぎない? 葵のスマホ、最近電池減り早いって言ってたよね?」


「うん、なんかガンガン減る気がする。健一さんのスマホと、電池共有してる…とか?」


 わたし、思わずそんなこと口走っちゃった。千智さんが笑いながら言う。


「え、なんかエネルギー繋がってる感じ? SFっぽいけど、ちょっと怖いね」


岳人さんがうなずいて、話を進めた。


「やり取りに時差もあるよな。健一の日記、内容見るに1日の終わりに書いてる。それが、その朝に来る。ちょい未来からって事になる。で、葵が書いた返事が2日後に届いてるっぽい」


 わたし、頭整理しながら言った。


「うわ、ほんとだ! 健一さんの日記、夜に書いて、その日の朝にわたしに届いてる。ちょっと未来から来たみたい。わたしの返事は遅れて届いてるっぽいね」


 アプリの謎、ますます深まる!

 続けてわたし、ノート見ながら話した。


「最新の日記で、健一さん、高原の地形詳しく書いてた。巨大な山、山脈、麓に森林、大平原。白竜の庭って名前、カッコいいけど、地球にこんなとこないよね?」


 彩花がタブレットいじりながら、ため息まじりに言う。


「山脈と平原、似た場所はあるけど、月二つは無理。伝承とか物語で、こんな地形出てこないかな?」


 千智さんがノリノリで提案。


「図書館で、ファンタジー系の神話とか調べてみる! 白竜とか月二つ、なんかヒントありそう!」


 岳人さんが冷静に締める。


「現実の地形、俺も当たってみる。けど、地球のどこかじゃねえ可能性が高いな」


みんな、頭フル回転で考えまくり。


 健一さんの今の状況について。わたし、ちょっとワクワクしながら言った。


「健一さん、最初はサバイバルで苦労してたけど、魚罠作って、料理楽しんでるっぽい。守護者の老人から食料もらって、だいぶ安定してきたみたい!」


 彩花がニコッとしながら言う。


「元気そうでよかったけど、帰る方法の手がかり、ないんだよね。何か困ったら、すぐアドバイス送りたいね」


 千智さんが笑顔で続ける。


「健一おじさん、子供の頃から知ってるけど、けっこうタフだよね。サバイバル、楽しんじゃってるかも!」


 岳人さんが真剣な顔で言った。


「健一、生き延びてるのはいいが、帰る方法見つけないとな。俺達の目標は、健一を無事に戻すこと。サバイバル続けられるよう、サポートも続けるぞ」


 うん、絶対助ける!


 やるべきこと、みんなで整理した。


「俺、会社に話して、行方不明届け出すか相談する。一応は消息掴めたが、説明できんしなぁ」


 千智さんが元気に言う。


「大学の図書館で、伝承や神隠しの資料、ガッツリ調べるよ。車あるから、動くのも任せて!」


 彩花が冷静に続ける。


「ネットで神隠しとか行方不明事件、異世界っぽい話、もっと深掘りする。アプリの仕組み、ヒント探すよ」


「健一さんとの交換日記は任せて!聞きたい事、伝言あれば言ってね。色々と引き続き質問する!」


 岳人さんがうなずいて締めた。


「よし、役割分担できた。LINEで進捗まめに共有しろよ」


 チームワーク、めっちゃいい感じ!


 話、めっちゃ盛り上がって、気づいたら外はすっかり夜。

 個室の窓から、夕暮れのオレンジが消えて、街の明かりがチラチラ見える。

 岳人さんが言った。


「今日はここまでだな。葵、彩花、俺が家まで送ってくよ」


 千智さんがニコニコで言う。


「お父さんの運転、めっちゃスムーズだから、安心して!」


 わたしと彩花、岳人さんの車で家まで送ってもらった。

 車ん中でも、「健一おじさん、絶対助けようね!」って話して、テンション上がったまま。

 家に帰って、部屋でベッドに寝っ転がった。彩花、岳人さん、千智さんとチームで動けて、ほんと心強い!

 日記アプリ開いて、入力欄タップ。


『現在、私と友人の彩花、岳人さんと娘さんの千智さんで相談しながら調べてます。この日記は24日に書いてますが、健一さんに届くのは26日と予測してます。健一さんは夜に書いてるのかな? その当日の朝に私に届いてます。不思議』


 日記の写しのノート、預かってる。わたしの返事も写して、LINEにも共有する。

 夏休み初日、めっちゃ濃かったけど、チームで動けて、ワクワク止まんない!

最後まで読んでくれて感謝します!

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