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交換日記は異世界から ―教室に届いた異世界からのSOS―  作者: クサフグ侍


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第23話

 7月24日、火曜日。夏休み初日!

 昨日は一学期の終業式だった。健一さんの親友、野比岳人さんと彩花とチームになって、めっちゃ心強い。

 岳人さんのどっしりした雰囲気と、彩花の冷静な頭脳、一人じゃ絶対出ないアイデアや行動力がすごい!

 今日もドキワクしながら日記アプリを開いた。新しい日記、来てるかな?


『岳人に感謝する。頼むと伝えてくれ。勿論、君にも強く感謝している。今の私の心の支えだ。老人によると高原は白竜の庭と呼ばれて居る。巨大な山と周囲を山脈が囲み、この高原がある。麓は森林で囲まれており、森林を抜けた先はを見渡す限りの大平原だ。スマホのバッテリーは充電できない状況だが、勝手に増減を繰り返している』


 うわ、健一さん、わたしを「心の支え」って! めっちゃ胸が熱くなる!

 地形の詳細、めっちゃ具体的。巨大な山、山脈、麓の森林、大平原。白竜の庭、名前カッコいいけど、月二つとか白竜とか、やっぱ地球じゃないっぽい…。

 スマホのバッテリー、充電できないのに増減? 昨日もこれ、気になってた。わたしのスマホも、最近ちょっと減り早い気がするけど、関係ある?


 さっそく日記をLINEのグループに投稿。岳人さんと彩花に共有。岳人さんからすぐ返信。「健一が元気そうで安心した。地形、調べてみる」彩花も「バッテリー増減って謎。でも使えてるのは朗報じゃない?」二人とも、めっちゃ反応早い!


 高原の地形、ネットで似た場所探そう。電池の謎、なんかヒントないかな? 準備しながら考える。

 今日は、彩花と近くの街で相談。午後に岳人さんも合流するって。

 家出て、電車で少し栄えた街へ。学校の駅と違って、ちょっとオシャレな雰囲気。カフェや雑貨屋が並んでて、夏休みの学生で賑わってる。

 彩花と行きやすい距離なのもいい感じ。目的の喫茶店、落ち着いた雰囲気で、木のテーブルと革のソファーが大人っぽい。葵からしたら、ちょっとお値段高めで普段あんま来ないけど、長居しやすいから相談にはピッタリ。騒がしくならないよう、声は抑えなきゃだけど。


 喫茶店着いて、彩花と窓際の席に。アイスコーヒーとサンドイッチ頼んで、軽くつまむ。岳人さんが午後合流で、食事奢ってくれるって言うから、軽食で抑えとこ。

 彩花、タブレットとノート出して、準備万端。


「さ、葵、今日どうする? 地形、電池、神隠し、調べること山ほど!」


「うん! 健一さんの高原、地球に似た場所ないか、まず検索。行方不明事件や神隠しも、なんかヒントあるかも」


 二人でキーワード並べた。「行方不明事件」「神隠し」「異世界転移」「隠れ里」と思い付くもの並べていく。

 彩花、「隠れ里、なんかロマンあるね。けど、月二つは無理かな…」って笑いながらタブレットで検索開始。

 わたしもスマホで「山脈 森林 大平原」で調べたけど、ヒットするのは普通の観光地ばっか。

 月二つだし、やっぱ地球じゃないっぽい。検索しながら、彩花が言う。


「電池の増減、ほんと謎。葵のスマホも減り早いよね? 健一さんのスマホと繋がってる、とか?」


「うん、なんかそんな気する。謎だけど使えなくなるよりはマシ。最近の神隠しとか、行方不明事件で似た話ないかな?メールだけ届くとか」


 ネットで「神隠し 日本 事例」で調べると、昔話や都市伝説がゴロゴロ。山で消えたとか、突然いなくなった系の話、結構ある。彩花もタブレット睨みながら唸る。


「これ、健一さんと同じパターン、ありそう」


 ノートに怪しい事例メモりながら、二人で頭ひねった。

 午後、喫茶店のドアがガチャッて開いて、岳人さんが入ってきた。でっかい! と思った瞬間、隣にスラッとした女の人。ポニーテイルで、長身、めっちゃカッコいい!


「こいつ、俺の娘、千智。大学生。よろしく」


「野比千智、よろしくね! 健一おじさんのこと、聞いてびっくり!」


 めっちゃハキハキ。運動神経抜群っぽくて、キリッとした雰囲気。女の子にモテそう! 彩花と目合わせて、「カッコいい…」って小声。   

 千智さん、健一さんと子供の頃から面識あるんだって。


「健一おじさん、子供の頃から知ってる。真面目で優しい人。こんなことに巻き込まれるなんて!」


 そう怒る千智さんを、岳人さん宥めながら説明してくれる。


「中年男が高校生とウロウロすんのは世間の目が厳しい。千智とその友達、その保護者ってことで自然だろ。千智も夏休みだし、車も使える」


「どこか調べに行くにも車だすからね!」


「金は俺が出す。千智に渡しとくから、行動費にしろ」


「葵ちゃん、彩花ちゃん、遠慮要らないからね。健一おじさん助ける為に全力で行こ!なんか必要なら言ってね」


 やば、チーム感、めっちゃ上がる! 軽く話した後、岳人さんが移動を提案してきた。


「腹減ったな。中華屋、行こう」


 岳人さんの車で移動する。着いたのは、ちょっと高級な中華屋さん。個室で、テーブルが回るやつ!

 野比親子、めっちゃ注文するんですけど!大食漢っぽい。メニュー見ながら、岳人さんの宣言。


「フルコース行くぞ!」


 注文、めっちゃ豪華! 前菜はくらげの冷菜、シャキッとした食感にゴマ油の香りが効いてて、ピリッと辛いタレが最高。

 次、点心。エビ餃子、皮が透き通ってて、プリプリのエビがジューシー。シュウマイも、肉の旨味がギュッて詰まってて、噛むたびに幸せ。

 スープはフカヒレスープ、濃厚なコクとトロッとした口当たりがやばい。

 メインは北京ダック、皮パリパリ、肉は柔らかくて、甘いタレとネギが絡んで悶絶級。麻婆豆腐、辛さとしびれが絶妙で、ご飯が進む進む! 酢豚も、甘酸っぱいタレとゴロゴロ野菜、豚肉のバランスが完璧。

 締めはチャーハンと担々麺。チャーハンはパラパラで、卵とチャーシューの香ばしさがたまんない。担々麺、ゴマのコクとピリ辛スープ、麺に絡んで止まんない!

 デザートにマンゴープリン、滑らかで甘酸っぱくて、口の中がスッキリ。野比親子、ガツガツ食べて、千智さんも豪快。


「葵ちゃん、彩花ちゃん、もっと食べて!」


 わたしと彩花、食べきれない量に笑いながら、めっちゃ満足!

 食事を終えて、それぞれ飲み物を注文して一服。この個室は長時間押さえてあるんだって。

 岳人さん、「さて、話の続きだな」って気合い入れてる。私も気合い入れないと!


最後まで読んでくれて感謝します!

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