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交換日記は異世界から ―教室に届いた異世界からのSOS―  作者: クサフグ侍


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第21話

 7月23日の月曜日。今日、一学期の終業式。明日から夏休み!

 昨日、健一さんの親友、野比岳人さんと彩花とガッツリ話して、めっちゃ心強かった。

 岳人さん、でっかくて落ち着いた山みたいな人で、彩花の冷静なアイデアと合わさって、一人とは全然違う!

 ベッドでロック解除して、日記アプリ開いた。ドキドキしながら、スクロール。新しい日記を見る。


『魚が獲れた!ありがとう!こちらに来て初めてマトモな料理を食べたよ。手掛かりは見つからないが、生活は楽しくなって来た気がする。今更だが、君の事をなんて呼べば良い?』


 うわ、健一さん、魚獲れたんだ! わたしの魚罠のアドバイス、ガチで役立った!

 初めてマトモな料理って、めっちゃ嬉しい! 「生活楽しくなってきた」って、なんか元気そうでホッとした。

 サバイバル、意外と楽しんでる?


 さっそく、健一さんの日記をノートに書き写して、LINEのグループに投稿。岳人さんと彩花に共有。

 健一さん、元気そうでよかった! 魚獲れて、料理楽しんでるなら、ちょっと安心。けど、手がかりなしは気になる。

 昨日話した地形や神隠し、行方不明事件の調査、ちゃんと進めなきゃ。

 名前、伝えたら健一さん、驚くかな? 登校準備しながら、頭ぐるぐる。

 家出て、いつものバス停で彩花と合流。彩花は今日も笑顔で挨拶。


「葵、おはよ! 新しい日記見たよ」


「うん! 健一さん、魚捕まえて料理したって!」


「なんかサバイバル楽しみ始めてない?」


「ねー! 意外と元気そうで安心する」


 バスの中で、二人で話盛り上がった。


「名前伝えたら驚くかな? 偶然の佐藤被り、面白いよね!」


「ほんと、偶然だよね。けど、なんか運命っぽい!」


 学校着いて、終業式。体育館で校長の話、いつも通りダラダラ長いけど、頭ん中は健一さんのことで一杯。

 魚捕まえて料理、とても楽しそう。元気そうなのは安心したけど、帰る方法をなんとかしたい。

 ホームルームで成績表もらったけど、中身見ずにかばんに突っ込んだ。彩花と目合わせて、「いつもの店?」って。彩花、「行く行く! 店員さん、またニヤニヤするかな?」って笑った。

 確かに、最近毎日あの店。店員さん、笑ってた気が…。まぁ、軽食とドリンク頼むから、許して!

 カフェ着いて、いつもの窓際の席。ハンバーグサンドとアイスティー頼んで、LINEチェック。岳人さんから返信。


「健一、元気そうでホッとした。俺、行方不明事件のデータ調べてみた。日本の行方不明者、年8万人。届け出だけでこれだ、実際はもっと多いだろうな。大半はすぐ見つかるが、未解決も多い。手掛かりが全然無かったり、不自然なケースは神隠しとか言われてるらしい。関係あるかもな」


 え、8万人!? めっちゃ多い! わたし、彩花に驚いて聞いた。


「これ、健一さんのこと、昔の神隠しみたいなんじゃない?」


「うん、行方不明って思ったより多い。この中には健一さんと同じケースもあったのかも」


 彩花も難しい顔。知らないだけで、異常事態って身近にあったのかも。夕方まで話して、そろそろ今日も終わりと中断。


 家に帰って、部屋でベッドに寝っ転がった。彩花と岳人さんとチームで動けて、めっちゃ心強い。日記アプリ開いて、入力欄タップ。


『佐藤葵です、よろしく! 佐藤被り、奇跡ですね。調べたら日本での行方不明事件の多さに驚きました。似たケース無いか調べてみます。日記アプリは岳人さんや友人は見れないみたいです。ノートに書き写して相談しています』

 

 保存押したら、画面チラッて光った。日記の写しのノート、預かってる。

 わたしの返事も書き写しておく。健一さんの次の日記が待ち遠しい。

 彩花と岳人さんが居てくれて、めっちゃ頼もしい。一学期終わって、夏休み突入だから健一さんの事に集中できる!



最後まで読んでくれて感謝します!

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