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交換日記は異世界から ―教室に届いた異世界からのSOS―  作者: クサフグ侍


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第17話

 7月22日、日曜日。朝、目が覚めて、すぐスマホつかんだ。ここ最近のルーチン。

 昨日、彩花にやっとあの変な日記アプリの話ぶちまけて、めっちゃホッとした。

 彩花、親友だし、信じてくれて、頭整理するの手伝ってくれるって、めっちゃ心強い。

 テスト終わって、明日一学期の終業式で、火曜から夏休み突入!

 怖いけど、なんかワクワクドキドキが止まんない。

 健一さん、助けたいって気持ち、ガチだよ。でも、ぶっちゃけ、この異世界っぽい謎、めっちゃ面白いってのも本音。

 ベッドでロック解除して、ドキドキしながらアプリ開いた。新しい日記、来てるかな?


『魚罠作った! 湖に仕掛けたので獲れるのが楽しみだ。調味料に木の実と香草を手に入れた。料理も出来そうだ。私の同期で友人の野比岳人に私の現況を伝えて欲しい。連絡先は03-XXXX-XXXX。16日に『月の盃』で『獺祭』を飲む約束だったと伝えれば嘘では無いと証明できる。頼む!』


 うわ、魚罠、作ったんだ! めっちゃ進展! わたしのカゴ罠のアドバイス、ガチで役立った! 嬉しい。

 湖に仕掛けたって、魚獲れるかな? めっちゃ楽しみ! 木の実と香草で調味料? 料理って、めっちゃ生活感出てきた!

 でも、野比岳人さんって誰? 健一さんの同期で友達? 連絡先まで書いてる! 「月の盃」で「獺祭」って、日本酒? 16日、健一さんが異世界に飛ばされた日だよね。

 日記読み直した。魚罠、木の実と香草、料理、野比岳人、連絡先、16日の約束。

 野比さん、どんな人? 同期ってことは、会社員?

 健一さんが異世界にいるって、信じてくれるかな?

 彩花、アプリ見えないけど、野比さんに連絡したら、アプリが本物って証明にもなるよね。

 今日は日曜。彩花と昼前にカフェで会う約束。スマホと財布だけ持って、急いで家飛び出した。


 外、めっちゃ晴れてて、夏って感じ。待ち合わせのいつものカフェ、走って向かった。

 彩花、すでに窓際の席にいて、ノートとタブレット持ってきてた! めっちゃやる気!


「葵、早いじゃん! さ、話の続き!」


 わたし、なんか彩花の気合い見て、めっちゃ嬉しくなった。


「彩花、めっちゃ準備いいね! ありがとう!」


 席について、アイスティー頼んだ。

彩花、早速聞いてくる。


「で、今日、なんか進展あった? 新しい日記来た?」


 彩花め、目がキラキラしておるぞ。わたし、すぐスマホ出して、今日の日記の事を伝える。


「健一さん、魚罠作ったって! わたしのアドバイス、ちゃんと使ってくれてる! 木の実と香草で料理するんだって。で、めっちゃ大事なの、健一さんの友達、野比岳人さんに連絡してほしいって! 連絡先まで書いてて、16日に『月の盃』で『獺祭』飲む約束だったって!」


 興奮気味に話した。

 彩花、真剣な顔になった。


「え、連絡先? めっちゃ具体的じゃん。野比さん、どんな人? 健一さんの友達なら、何か知ってるかも。連絡してみる?」


 聞く彩花に私は強く頷く。


「うん、絶対! 彩花、アプリ見えないけど、野比さんに話せば、アプリ本物って証明できるよね?」


「だよね。でも、慎重にね。いきなり電話して、こんな話、信じてもらえるかな?」


 確かに。


「でも、健一さん、めっちゃ頼ってる。『月の盃』の話、証明になるって。やってみるしかない!」


 二人で相談して、まず電話してみることに。わたし、スマホで番号入力。

 心臓バクバク。


「葵、落ち着いて。わたしも一緒に聞くよ」


 彩花、隣で耳近づけてきた。電話かけると、プルルって鳴って、低い声の男の人。


「はい、野比です」


 うわ、繋がった!


「あの、野比岳人さんですか? わたし、佐藤葵、高校生です。佐藤健一さんのことで」


 そう言って、切り出した。野比さん、ちょっと驚いた声で聞いてきた。


「健一? 健一はどうしたんだ?君は誰だ?」


 わたし、健一さんの日記アプリのこと、異世界にいるっぽいこと、16日に「月の盃」で「獺祭」の約束だったこと、全部話した。

野比さん、最初、黙って聞いてた。


「ちょっと待って、君、健一がどこにいるって? 異世界? 日記アプリ? そんな」


 めっちゃ困惑した声。そりゃそうだよね。


「ほんとです! 健一さん、湖と草原の小屋にいて、月が二つで、白竜とか! わたしにしかアプリ見えないんですけど、健一さん、野比さんに伝えてって!」


 必死で説明。野比さんの反応は半信半疑かな?


「月の盃の約束、確かに健一としてた。16日から連絡ないんだ。君、どこにいる? 会って話せないか?」


 わたしと彩花、目合わせて相談。


「会うの、ちょっと怖いけど、野比さんが本物なら、進展するかも。近くなら、会ってみる?」


「うん、健一さんのためだよね」


 野比さんに今、◯◯駅近くのカフェにいますって伝えた。


「そこ、近いな。今から行く。30分くらいで着く」


 うわ、ガチで会う!?緊張する。


「葵、待ってる間に健一さんの日記を書き写して。わたし見えないし、友人さんも多分。ノートに全部書き写してほしい」


 彩花が言うので、もちろん! すぐやる!って、ノート広げて、健一さんの日記、最初から書き写し始めた。

 7月16日の「異世界」から、魚罠、白竜、守護者の老人、全部。

 彩花、タブレットで色々検索し始めて、唸ってる。

 わたし、書きながら、彩花に聞く。


「野比さん、信じてくれるかな? 健一さん、めっちゃ困ってるよ」


「うん、でも、わたし達も慎重にね」


 さすが彩花、冷静。

 書き写してる間、彩花、タブレットでサバイバル系のサイトも見てる。


「魚罠、ちゃんと獲れるといいね。白竜、ほんとにドラゴンならヤバいけど」


「だよね! でも、守護者の老人、帰る方法考えてくれるって。進展だよね?」


 めっちゃドキドキ。話してたら、店のドアがガチャッて開いて、でっかい男の人が入ってきた。スーツ着てて、めっちゃ真剣な顔。野比さん、だよね?

最後まで読んでくれて感謝します!

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