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交換日記は異世界から ―教室に届いた異世界からのSOS―  作者: クサフグ侍


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第14話

 放課後。今日、彩花に全部話すって決めた。親友だし、信じてくれて、知恵貸してくれたら、心強いよ。気合い入れなきゃ!

 学校終わって、彩花と近くのカフェに直行。いつものとこ、窓際の席で、アイスティー頼んだ。

 彩花、ニコニコで促してくる。圧が凄い。


「さ、葵、話して! テスト終わって時間あるし、ガッツリ聞くよ! どんな変なアプリ?」


 わたし、心臓バクバク。こんな話、信じてもらえる? でも、隠しててもモヤモヤするだけ。深呼吸して、気合い入れて話し始めた。


「彩花、ほんとに変な話なんだけど、マジで聞いて。7月16日、スマホに急に見慣れないアプリ出てきたの。白いノートにペンのマークで、日記アプリって感じ。開いたら、知らない人の日記があって」


 そこから、全部話した。

 7月16日、健一さんからの最初のメモ。『2025年7月16日、50歳の誕生日。突然、知らない場所に飛ばされた。草原と湖、山脈に囲まれた高原。古い小屋を見つけた。ここはどこだ? 異世界? 誰もいない。どうすればいい?』ってやつ。

 わたしが200文字制限で返事書いて、魚捕まえられないとか、白い生物、月二つ、守護者の老人に会ったとか、全部。

 健一さんが「東京にいるんだね」「頼りにしてる」って言ってくれたこと、わたしが魚罠やヤリの作り方教えたこと。

 健一さん、めっちゃ困ってるっぽくて、わたし、なんとか助けたいんだって、必死で話した。

 彩花、最初、目をキラキラさせて聞いてたけど、だんだん眉ひそめてきた。


「え、葵、ちょっと待って。異世界? 月が二つ? 白竜? それ、めっちゃラノベじゃん。ほんとに? スマホのバグとか、誰かのいたずらじゃない?」


 やっぱり! 信じてもらえるか不安だったけど、こう来ると思った。

 わたし、焦りながらスマホ取り出して、アプリ見せようとした。


「ほんとだって! ここに日記アプリあるから、見て!」


 そう言って、ホーム画面開いた。けど、彩花、首かしげて眉を寄せる。


「え、どこ? ホーム画面じゃん。アプリ、どれ?」


 わたし、焦った。白いノートにペンのマーク、はっきり見えるのに! タップしてアプリ開いたけど、彩花、目を細めて「葵、画面、普通のホーム画面のままだけど」って。

 うそ、なに!? わたしには健一さんの日記、ちゃんと見えてる。最新の「白竜の庭」ってやつもバッチリ。なのに、彩花には何も見えない!?


「え、彩花、ほんとに? これ、健一さんの日記! ここにメモ一覧あるじゃん!」


 必死で指差した。彩花、スマホ覗き込んで、めっちゃ困惑した顔。


「葵、ほんとに何も見えない。ホーム画面にアイコンもないよ」


 わたし、頭バグった。なんでわたしにしか見えないの? ハッキング?

いや、スマホ、普通に動くし、ネットも繋がる。日記アプリだけ、彩花に見えないなんて!


「彩花、ほんとだって! 嘘じゃない! 健一さん、50歳で、湖のそばの小屋にいて、月が二つある世界にいるの! わたしに助けを求めてて、200文字でしか返事書けないけど、めっちゃ困ってるんだよ!」


 細かく説明した。最初のメモから、魚罠やヤリのアドバイス、守護者の老人、白竜の話、全部。彩花、だんだん真剣な顔になってくる。


「葵、嘘ついてる感じじゃないのはわかる。めっちゃ本気だよね。でも、わたしに見えないって、ほんとに何? なんか、怖いんだけど」


「怖いけど!健一さん、ほんとに困ってる! わたし、助けたいんだ。彩花、信じて! 頭整理するの、手伝ってほしい!」


 彩花、しばらく黙って考えて、ため息ついた。


「わかった、葵、信じるよ。こんな話、普通思いつかないし、葵がそんな本気で嘘つくタイプじゃないもん。でも、わたしに見えないって、めっちゃ変。どうやって助けるの? 警察とか?」


「警察、絶対信じないよ。『スマホに変な日記』って言っても、いたずらって流される。あぁ、警察にもアプリ見えないかも。ますます無理じゃん!」


 彩花、頷いて一緒に悩んでくれる。


「だよね。でも、健一さん、家族とかいるなら、誰かに伝えたがってるかも。そこ、聞く?」


 丁度昨日、健一さんに伝えたい相手教えてって書いてある。返事待ちって教えたら、納得してた。

 話してたら、めっちゃ時間経っちゃった。カフェ、閉店時間近くなって、店員さんに「すみません、そろそろ」って言われた。


 彩花も少し疲れた顔してる。


「葵、明日、日曜じゃん。昼前にまたここで会って、続き話そう! なんか、頭整理して、アイデア出したい!」


「うん、絶対! 彩花、話せてよかった。ありがとう!」


 話したら、めっちゃホッとした。彩花、信じてくれて、心強い。

 家帰って、ベッドでスマホ握った。彩花に日記アプリ見えないって、めっちゃ混乱。

 わたしにしか見えないって、なに? 健一さんの世界と、わたしだけ繋がってる? 頭ぐるぐる。

 入力欄タップ。キーボード出た!

 健一さん、魚罠うまくいくかな? 守護者の老人、帰る方法見つけてほしい。白竜、めっちゃ気になる。返事、じっくり考えた。


『魚罠、うまくいくといいね。サバイバルが楽になったなら嬉しいけど。守護者、どんな人? 信用できそう?健一さん、知りたい事とかあれば調べます。後、髭もワイルドで良いかも?何かあれば遠慮なくお願いします!』


 保存押したら、画面チラッて光った。健一さんの次の日記、待ってる。彩花に話せて、ちょっと楽になったけど、謎だらけ。

 でも明日からは彩花も居る。

最後まで読んでくれて感謝します!

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