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交換日記は異世界から ―教室に届いた異世界からのSOS―  作者: クサフグ侍


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第10話

 7月20日、朝。不思議な日記アプリが出現して、もう五日目。

 昨日、健一さんから四つ目の日記が来て、月が二つとか白い生物とか、ガチで異世界っぽい話で心臓バクバク。「君はどこ?」って聞いてきたから、東京にいるって伝えたけど、話が進むたびに謎が増える。

 怖いけど、健一さんの状況に比べれば何でもない。

 スマホ、いつも通りサクサク。LINEもSNSも音楽もバッチリ。ネットもバッチリ繋がる。

 ベッドでロック解除して、ドキドキしながらアプリ開いた。

 五回目のメモ、来てるかな? そしたら、ドン! 新しいメッセージ!


『鉄の破片は加工できない。魚も捕まえられない。火は用意した。湖や小屋に手がかりなし。東京にいるんだね。誰かに伝えられる? この繋がり、頼りにしてる。助けてくれてありがとう』


 うわ、健一さん、わたしのメモ読んで!「東京にいるんだね」って、わたしの返事、ちゃんと届いてる!

 でも、「助けてくれてありがとう」って…なんか、胸がギュッて締め付けられる。

 鉄の破片、加工できないって、わたしの「何かに使える?」ってアドバイス、試したんだ。

 魚も捕まえられないって、昨日教えたカゴ罷とか釣り糸、ダメだった?

 違う、時差で昨日の日記は届いて無いんだ。

 火は用意したって、暖は取れてるけど、湖や小屋に手がかりなしって…めっちゃ絶望的だよね。「誰かに伝えられる?」って、え、誰に? 家族? 友達? 警察? 頭ぐるぐる。

 

 東京にいること、健一さんに伝わった。「この繋がり、頼りにしてる」って、マジ重い。

 わたし、ほんとに助けたいけど、どうしたらいい? 警察?

 いや、こんな話、絶対信じてもらえない。「スマホに変なメモ」って言っても、「ハッキングでしょ」とか「いたずらだよ」って流されそう。

 健一さん、伝えたい相手いるのかな? 家族? 誰か特定の人なら、名前とか教えてくれるよね? そこ、確認しなきゃ。

 アプリ起動して入力欄タップ。キーボード出た! でも、急いで書くより、ちゃんと考える。

 健一さん、食べ物困ってる。サバイバル系の情報、もっと調べよう。学校から帰るまで、じっくり返事考えるか。

 学校行く準備しながら、頭フル回転。健一さん、わたしのメモ頼りにしてるなら、もっと役立つこと伝えなきゃ。

 魚捕まえられないなら、食べられる実の見分け方伝えようと思ったけど、ネットで調べたら、確実に安全な実って判別むずいみたい。間違えたら毒だし、やめとこ。


 健一さんの「誰かに伝えられる?」って、誰のこと? そこ、聞きたい。

 月二つ、白い生物、気になるけど、200文字じゃ全部無理。優先順位、考えなきゃ。

 バスで学校行く途中、彩花と一緒にいつもの様にお喋り。

 彩花、ニコニコ。いつも笑顔ないい奴。


「もうすぐ夏休みじゃん、どっか遊び行かね?」


「うん、いいね! なんか計画立てよ!」


 笑いながら答えたけど、健一さんはそれどころじゃないんだよね。

 彩花、わたしのスマホいじってるの見て、急に真顔。


「葵、最近、めっちゃスマホ見てるよね。なんか変。ほんとに大丈夫? なんか…隠してるでしょ?」


 う、鋭い! 彩花、ガチで探ってくる。わたし、焦って誤魔化した。


「え、隠してないよ! ただ、変なアプリが気になって…推し活じゃないって!」


彩花、ジト目になってる。


「ふーん、変なアプリね。絶対なんかある。話してよ、気になるじゃん」


 やば、めっちゃ問い詰められた。健一さんの話、彩花に話すべき?

 親友だし、相談できたら楽かも。でも、こんな話、信じてもらえる?


 不思議なアプリで「異世界のオジサンからメモ」って、頭おかしいって思われそう。けど、彩花なら、意外とマジメに聞いてくれる? 悩む。

 学校着いて、授業中も頭ん中、メモで埋まってた。

 歴史のノートに「白い生物」「月二つ」って書いた。健一さん、小屋で毛布にくるまって、月二つ見てるのかな? わたし、なんかできることない?

 警察、ダメそうだけど、彩花に相談してみる? 信じてくれるかな?

 昼休み、図書室の隅でスマホ開いた。新しい日記まだ。入力欄、グレーアウトしてない。   

 よし、帰って書く。ネットで「行方不明」で検索したけど、ヒット多すぎ。


 放課後、彩花と校門で待ち合わせ。彩花、また探ってくる。


「葵、ほんと変だよ。アプリって何? 話してよ、親友でしょ?」


「え、うーん、ほんと、変なバグってだけ! あとで、話す、かも!」


 彩花、めっちゃ疑ってる。相談したいけど、信じてもらえるかなー?

 家帰って、ノート広げて、メモ見直した。実の判別、危険だからやめ。「誰かに伝えられる?」って、家族? 次、聞こう。

 ベッドで返事考える。文章考えながら、もう一つ気になった事を確認。うん、やっぱり。この200って表示は文字数じゃない!

 いちいち文字数を数えず、この表示内かだけ気にしてた。だから、気が付かなかった。これは何だろう?

 容量的なもんだろうか。表示の200以内に収める事を守れば良いみたいたけど。


『この日記は時差があるっぽい?健一さんの日記は朝に見れてます。私の日記は二日遅れ?今、20日の夜に書いてます。話しを伝えたい相手、教えてください。伝えにいきます』


 「保存」押したら、画面チラッて光った。健一さんの次のメモを待とう。

最後まで読んでくれて感謝します!

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