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奴隷の女の子と決心

早速冒険者ギルドで依頼を受けようとしたところ、猫耳の獣人の女の子が首輪をつけられて虐げられているのを見つけた。

「お前また依頼に失敗しやがって、使えねえんだよ!」

「ごめんなさいっ...」

「待った!暴力を振るうのはやめるんだ!その女の子が可哀想じゃないか!」

「あ?あんた奴隷を知らねえのか?こいつは俺の奴隷で俺はご主人様なんだ、だから何をしてもいいんだよ!」

「なっ、奴隷、だと...」

異世界には奴隷制度があるらしい、人間の人権を無視した忌々しい制度だ。けれどもここは日本と違うのだから受け止めなければならない現実なのかもしれない...

「だったら!その奴隷を俺が買う!いくらだ!」

「あー?ざっと100万ゴルドってとこかな、用意できるのかよ?」

「今から依頼へ行ってお金を稼いでくる!」

「そうかい、じゃあ集まったらまた来いよ、ケツの青いガキが!」

100万ゴルドは大金だが集めなければならない、あんな酷い扱いを受けている少女を見過ごすわけにはいかないからな。

「あの、ありがとうございます、でも、無理しなくていいです、私のことは、大丈夫ですから...」

「そういうわけには行かない!絶対に100万ゴルド集めてくるから待っててくれ!」

「ありがとうございます、ではまた...」


主人と奴隷の女の子と別れた。

なるべく早く女の子を解放したいから危険度の高い依頼を受けないといけない、ワイバーン討伐、これだ、報酬100万ゴルド!

「あの受付嬢さん、このクエストをお願いします」

「さっきまで見ていたから事情は把握できましたが、そのクエストは危険度が高いクエストですよ、とても冒険者なりたての初仕事にはおすすめできません...」

「そこをなんとか!あの子を助けたいんです!」

「はい...わかりました!クエストの受注を許可しますね」

「ありがとうございます!」


ワイバーンはこの先の火山地帯へ居るらしい、道中のモンスターを蹴って殴ってなぎ倒していく。

「ワイバーンもこれだけ簡単ならいいけど、そうはいかなさそうだよなぁ...」

すると突然火球が目の前に迫ってきた!

「あぶな!あ、ダメージ受けないんだった」

「ギャオ!?」 

ワイバーンが驚いたような顔をしている 

「こちとら異世界からきた特別製のボディだぜ、効くかよそんなもん!」ダッシュして空中で魔力操作を高速化して飛行、ワイバーンの頭に蹴りを入れる 

「ギャオオオオオ!」

効いた!けど大したダメージにはなってなさそうだな

「仕方ない、これを試すか...」

イメージは刃、手に集中して魔力を循環させて出口を作る!

「ウインドカッター!!(人力)」

「ギャオオオオオ!」 

ワイバーンの体に傷が入り墜落した、クエストクリアだぜ!


「まさか単独でワイバーンのクエストをクリアされるとは、報酬の100万ゴルドです、お受け取りください」 

「ありがとうございます!」

よし、これであの子を買い戻せる!

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