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超短編「テーマ・グルメ」

とんかつラバー

作者: 花笠あやめ

「とんかつは所詮豚肉でしょ」

 嫌な事言うのね。でも、ここのは食べれば世界が変わる……っと、来た来た! 真っ白なごはん、赤出汁の味噌汁、そしてメインのロースかつ。カットされた断面からは、ジューシーな豚肉様がお目見え。

「いただきます」

 上質な油でカラッと揚げられた一切れを箸で掴み、そして……。


 サクンッ!


 軽やかな衣が音を立てた瞬間、肉まで一気に歯が通る。それ程までに柔らかい肉から、じゅわりと染み出てくる熱い極上の脂。これがもう、肉として常識外れの甘さ。そして、脂はさらりと舌の上を転がり喉に滑り落ちていく。脂身単品で、と叫びたくなった。

 見れば、彼がとんかつをガツガツと貪っている。

 ふふふ、美味しい顔いただき!

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