9話 魔法について①
―――火国と水国の国境前―――
リク 「俺、他の国行くの初めてだ!」
ナギ 「お!そうなのか」
ハル 「国境を超える時は、全員足を揃えていくよ!」
リク 「なんだそれ笑」
ハル 「せーのっ!」
ハルは一瞬リクとナギより先に水国の地に足をつく。
ハル 「1番のり!!」
ナギ 「しょーもな」
ハル 「しょーもなってなんだよ!!しょーもあるよ!」
ハルとナギのやり取りを見て、リクは笑い出す。
リク 「ハルとナギももう息ぴったりじゃん」
ハ ナ「……」
リク 「2人共照れて黙りこむなよ笑、さっ行くぞ」
ハルとナギの相性はいいのかもしれない。
ナギ 「ここから1番近いジャー村にいくぞ。そこで1泊して、途中もう1泊挟んで中心都市ボイラーに行く」
ハ リ「了解!」
リク 「ちょっと、湿っぽいな。火国なんてカラカラだからな。風国は常に風吹いてんの?」
ナギ 「ん、まぁそうだな。北の方へ行くと雷も降ってるぞ」
リク 「いつか、行ってみたいな。雷か…」
ハル 「なんか、雷にあるの?」
リク 「雷属性の魔法使えたらカッコイイだろうなって思ってな。ナギは雷も使えないのか?」
ナギ 「2つの属性魔法使える人は、ひと握りだぞ。たまに、メインの魔法属性とサブで違う属性を使える人がいる。ウチは雷少しだけだな」
リ ハ 「……使えるのかい!!」
ナギが手のひらをリクとハルに差し出すと、2人は触れる。
リク「何も起こらないじゃん」
ナギ「あれ?あ、じゃあ しゃがめ」
リクの髪に手を当てると髪が逆立ちナギの手にくっつく。
ハル 「風がメインだけど、雷も使えるんだね。僕何にも魔法使えないから羨ましいよ」
リク 「妹ちゃんも使えなかったの?」
ハル 「妹は、氷を使えたな」
ナギ 「風や雷じゃないんだな」
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この島には、大きく分けると6個の属性が存在しさらに分けると12個になる。それはそれぞれの国名と大きく関わっている。
火国…火属性とそれを上回る炎属性。
水国…水属性と氷属性
風国…風属性と雷属性
土国…土属性と岩属性
光国…光属性と治属性
その他に、闇属性と毒属性が存在する。これらは主に魔物の上位一部が持っている。さらに、魔物の生息地域と属性の関係はほぼ人間と同じである。
人間の場合、属性の決まり方は、生まれた地域と親の遺伝が関係しており、親が他属性同士であり、生まれた国が両親の属性と違う場合は、大体が両親の片方から引き継がれる。また稀に地域に則した属性を持つ子が産まれてくる。
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ナギ 「風や雷じゃないんだな」
ハル 「うん。だから多分親のどっちかが氷属性なのは確定している。もう片方はなんにも分からないけどね」
ナギ 「…そうか。それじゃ、リクは火か?」
リク 「おう!」
手のひらから小さな火を出す。
リク 「火国の魔物は火の耐性があるから、こんな火力じゃ通用しないし、水属性は苦手だからしばらくは焚き火係だな」
ハル 「僕とリクもゆくゆくは魔法を戦闘に使えるようにならないとだね」
リク 「あぁ。やれる事も増えるし、単純に攻撃力も上がるからな」
属性には、相性があり、例えばリクは水に弱い。相手の水を蒸発させる程の熱量を出せる場合は一方的な戦いにはならないが、魔法を操れない者からするとただ弱点を抱えるだけとなる。
3人はそんな話をしながら、ジャー村へとたどり着く。




