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ノートクエスト  作者: 伊達柴紫
第1章水の姫
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7話 占いの館

ナギ 「2人共怪我大丈夫なのか?」

 リクとハルがナギから目をそらす。

リク 「(スラムンが俺の肩の傷の痛み和らげてくれた時、仲間だったら傷を治せるのに…って言ってたような…それポスラだったっけ?ラッス?って言ってたかな)」

ナギ 「おい、しっかり治さないとだめだぞ、無理すんなよ。それと、占いの館の場所はリクが把握しているなら案内任せてもいいのか?」

リク 「俺は地図を持ってるだけだよ。分かっているのは、水の国の手前にある!てか地図で場所わかっても自分がどっち向いてるなんか分からんしな、方向わかってもたどり着けないし!なぁ?」

ハル 「当然だね」

ナギ 「当然だね。じゃねぇよ…。まったく、これまでよく生きてこれたな」

リク 「そこまで言われるかよ。ならナギ占いの館の方向分かるのか?」

 ナギは指を指す。2人が分かっていないからと適当に指した訳ではない。

ナギ 「日が昇りきったら暑いからいくぞ」

ハル 「こいつ、頼もしすぎるかもしれないぞ」

ナギ 「お前らが、頼りなさ過ぎるんだよ」

ハ リ 「(´・ω・`)」

 3人は乾いた大地を歩き始める。


――――――――――――――――――――――――――――――――

ハルは、抜けているところもあるが冷静で、作戦を思いつくのが得意である。サポートができる音楽家とメインアタッカーの剣士の二刀流でパーティーを支える。生まれは分からないが、育ちは風国である。そこでフルートと剣を習い、妹のユナと火国に来た際に、火柱に妹を砂にされる。砂になった妹を戻す為に旅をする。



リクは、こちらも抜けているところがある、少し荒い話し方だが、その発言に棘はない。他人に任せるよりは自分で負担を受け持つ性格をしている。火国で生まれ育ったが、炎の剣士と呼ばれる父親が闇柱に殺され、それを聞き、道場のある村へと移動し炎飛燕流を習っていた。ナイフや石などを投げるのが得意だが、実はそこまで視力が良くない。食中毒にならないという特技を持つ。父親の仇を撃つために、闇柱討伐を目的に旅をする。



ナギは、口数が多い方ではないが落ち着いており、意外とツッコミをしてくれる。優しくはあるのだが、それよりも背中を見せ安心させるタイプだ。風国にある忍村で生まれ育ったが、忍術が得意ではない。鍛えた力で島の多くの人を助け、いつか魔物の秘密を暴くことを目的に旅をする。


――――――――――――――――――――――――――――――――

ハル 「本当に着いた」

ナギ 「そりゃ、地図見ているんだ着くだろ」

リク 「ナギの職業 天才 にしよう」

ナギ 「何言ってんだよ」

 ナギが少し笑う。リクとハルは今のを見てこれからも時々ふざけナギを笑わせにかかる事を決めた。


「いらっしゃませ、勇者様 ご自由にお入りください」


扉に、そう書いてあるメモが貼ってある。

リク 「俺たちは、勇者じゃねぇけど入るか」

 ノックをして、扉をあける。真っ暗な部屋の奥に光る水晶が見える。真っ黒の天井には星が描かれている。近くの台の上には魔物の爪や、しっぽが置いてある。


火のオババ 「よくいらっしゃいました。私のことは、オババとでもお呼びください」

 スラムンより少し大きいぐらいの大きさのおばあさんが水晶の奥に座り、3人に話しかける。

ハル 「僕ら旅をしていて、オババ様は未来予知が出来ると聞きましたので、次の僕らの行動を予言してもらいアドバイスが欲しいと思ってお訪ねしました」

 オババはしわくちゃの手のひらをハルに差し出す。

ハル 「あ、はい」

 フレアゴーレムの足の欠片を渡す。

オババ 「これは、中長のもの…。この通り受け取りました。勇者様の近い未来を言い当てましょう」

リク 「予め、メモを扉に貼っていたのは、信憑性を上げるためですか?」

オババ 「ええ。私の予言は外せますので、中々信じて貰えないのです」

ナギ 「外せる?」

オババ 「ですが、今から言う未来の方は抽象的なものですので、はずれません」

ハル 「?お願いします」

オババ 「あなた方は、水の美しき国にて、新たな2人の仲間と出会うだろう。そして世界を変える勇者がそろうであろう」

 

 3人共、予言という馴染みのないものにドキドキしていた。

リク 「2人の仲間!?」

オババ 「訂正はありませぬ。あなた方は情報を集めながら民を助け強くなることを望んでいらっしゃいます」

 3人の主な目的を言い当てられる。

オババ 「でしたら、近いうちに水の国に災いの相が見えております。そして水柱は、5柱の中では最弱。初めに倒すとしたらここです。風と岩の柱実力が同程度であり、その上に火柱、最も強いのが闇柱でございます」

 リクとハルの仇がTOP2の柱である事に驚きはない。

オババ 「またいつでも、お越しください」

 そう言うや否や、オババは寝はじめる。

ハル 「え、あ、ありがとうございました」

 滞在時間が5分もかからずうちに、少し気まずい雰囲気で3人は館を出る。


リク 「最後寝ちゃったな」

ハル 「おばぁちゃんだからな」

ナギ 「おばぁちゃんってついさっきまで話してても寝るんだったか?」

 ナギは自分の村の村長とオババを思い出すと、同じ様に寝ていた事を思い出す。

ナギ 「そんなもんか。あれ?」

リク 「どうしたナギ」

ナギ 「ウチの村にも、オババいたな見た目全くほとんど一緒だった」

ハル 「双子なんじゃない?わからないけど、 よし。次は水国だね!案内よろしくナギ」

ナギ 「まぁ、気にしなくていいか。おい、自分らで行けるようになれよ」


 火国と水国の国境はもうすぐだ。

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