表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

1章 少女の落とし物

翌日から早速捜索にかかった。

聞いた道を片っ端から探してはみたが、これといったものは見つからない。

「誰かが拾ったのかなぁ。」

なかなか骨が折れそうだ。

タバコをふかしながら公園で考え込んでいた。

「ベルは交番を当たってくれているが、連絡は来ないな。」

捜索範囲をもう少し広げるとしようか。


夜になり事務所に戻った。

ベルも戻っており疲れきった顔をしている。

やはり誰も知らないとのことだ。

「郵便局にもいったんですけど、これがさっぱりで。」

「仕方ない。明日出直すとしよう。」

「そうですね。」

「そういえば、公園に野良猫が沢山いたぞ、明日お前も行ってみたらどうだ。」

ベルは猫が大好きである。

「真面目に捜索してください。」


隣町まで行ってみたが、成果は一切なかった。

「これほどに誰も知らないとはな。」

何を期待していたんだろうか。考えてみれば封筒の目撃等誰も気に留めないものだ。

「仕方ない。」

昨日と同じ公園でタバコをふかしていた。

「3日で探し当てなければならないというのに、進展が全然ない。」

独り言をぶつぶつと言っている。

私も歳をとったものだ。

「1度事務所に戻るか、ベルの進捗もきになるしな。」

公園を出るとき野良猫を3匹見かけた。


やはりベルも進展はなかった。

少女との約束もあるので、夜も探すことになった。

ベルは疲れたせいか眠ってしまったので、私1人で夜道を歩いていた。

しかし、どれほど探しても見つからなかった。

「もしかしたらもうこの世にはないのだろうか。」

封筒1つだけでこれほどまいることになるとはな。

いつもの公園に寄った。

猫達が歌を歌っている。いや、騒音だ。

「やかましいなぁ。」

猫に虫、手袋を取り合って暴れている。

「この季節に手袋をつけて外出する奴がいるのか。」

近くにはビリビリになって土と混ざった封筒があった。

「あ!!」

すぐに散り散りになった封筒をかき集めたが、やはり全然足りない。

「むしろ中身がないから意味ないか。」

メアリーから中身のことは聞いていなかった。

どうしても知られたくないらしい。

「一応手袋も持っておくか…。」

猫から取り上げようとしたが、引っ掻かれてしまい猫には逃げられてしまった。

「今年は厄年だな。」

そう思っていたが、手袋は片方だけ足元に落ちていた。

もう片方は猫か、鴉にでも取られたのだろうか。

「2つ揃ってなければダメだろうが仕方ないか。」

手袋を拾うと私は背筋が凍った。

人の皮膚でできた手袋だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ