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ドッペさんはでべそ  作者: 五月琵琶
7/10

7


 完成とまではいかないけれど、これなら明日の夜に焦らなくても済むかなのところまで進んだころ、私はぐーと身体を伸ばして目尻をこする。さて、もうそろそろおいとまの時間かな。腹がそう言ってる。

 返す本と借りる本を分けて、母親から借りた図書館の貸し出しカードを渡すついでに司書のおばちゃん元に戻してもらえるようお願いする。借りたほう本は返却が2週間後。忘れないように携帯にメモして、

「もしもし?ごめん、やっぱ晩御飯いらない。どっか寄る」繋がらない母親にもメモを残す。

 

 せっかくなので晩御飯はラーメン屋さん。駅とは反対方向になるけれど、せっかくここまで来たんだしね。オムライス。

 昼に開いて、一旦閉まって、また開いたばっかのこのお店は、夜営業の少し前に着いたにも関わらずちょっとした列を作っていた。私の後ろにもスーツ姿の人がぼちぼちと加わり、そして今、水を一口こくんと飲みメニューをのぞき込んでいる。私でお客様一党の第1群ぴったりだったのだ。やったね。

 残念ながらオムライス定食はなかったけれど、少し多めにお金を持ってきたおかげで財布には余裕がある。余裕があると、消去法を使わなくて済むのがうれしい。んじゃあ今日はこれで。「ミニ野菜ラーメンときょうざのセットお願いします」「一つで」

 

 手を拭いて取り皿を用意しながら、今日の出来事をフリック入力で友達に伝えてゆく。ばんち、こっち課題いい感じ。ばんち~マジ!?ほんまだよー、今ラーメン屋。いいやんうちもいきたいおかねかしてぷりーず。やばラー油かと思ったらニンニクじゃん。やーいやーいばーかばーか。こんにゃろそっちの晩御飯もニンニク料理やろ。残念でした親いないんでサプリでーす。ならそれニンニクサプリ…。

 最後に撮りたての画像とへいお待ちされたと残して会話を終了する。さて、いただきます。


 

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