共通part.Ⅰ
私の家は由緒正しき名家。
兄や弟がたくさんいる。
だけど姉や妹もほしかった。
「ごきげんよう壱之お兄様、霰伍お兄様」
「おはよう麗しの妹よ!」「ああ、今日も早いな流石は私の陽紫町だ」
起床後、支度を済ませて兄二人に挨拶をする。
「村雨もおはよう」
執事にも挨拶をする。
「おはようございます。お嬢様」
「俺達には『ごきげんよう』コイツには『おはよう』とかなにそのコイツは特別感」
「やあやあご機嫌麗しゅうお兄様方」
「ああ、君は近所に住んでる庶民のクラスメイト兼幼馴染みくんだったかな目障りだ早く消えたまえ」
「おはよう陽紫町さん!」「ええ」
「早く結婚してください!」
なぜか求婚されてしまったが、返事はしない。
「やーいスルーされてやんの~」
「貴様のように顔だけが取り柄のイッパンピープルなど我が妹に相応しくない」
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「おはよう姉さん」
「あら早いのね」
「休みの日だからっていつまでも寝ていられないから…それに今日は」
「ええ…双羽お兄様の」
「命日?」
「そうそう…お兄様惜しい人を亡くしました…って違う!」
「ああお兄さん入院してるんだっけ…何もしかして死んだの?」
「いえ骨折で入院していただけで、今日退院するんです」
「なんだよシリアスな雰囲気だからてっきり身体の弱い兄弟がいたのかと」
「いますよ」
「いるんだお兄さん多すぎぃ!!一体何人兄弟!?」
「6人兄妹で兄が4人私が1人と弟が1人ですけど」
「つまり俺がお婿にいけば7人兄妹になってラッキーセブンってわけだね」
「帰れ」