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叙事詩の欠片達

とある叙事詩の断片~騎士と女王の物語~

作者: 獅子王
掲載日:2012/10/24

懲りずにまたまた投下。

今回はちょっと詩から遠ざかってます。

彼は、英雄だ。

たった一人で、仲間のために囮になった。

敵将と戦う仲間を助けるために、命をかけた。

彼は、確かに英雄だった。


彼女は、英雄だ。

たった一人で、敵将を討ち取った。

囮となって戦う仲間を救うために、命をかけた。

彼女は、確かに英雄だった。


海の騎士。

(シャチ)を乗りこなし、海豚(イルカ)と心を通わせ、海竜をも退ける。

空の姫騎士。

天馬を乗りこなし、鳥と心を通わせ、飛竜をも退ける。


二人は、違っていたけど、同じだった。

互いの想いを知らずに、互いを大事に想っていた。

けれど、互いの想いを知らなかったから、恐かった。

嫌われない?失望されない?怖がられない?

互いに不安に思った。

けれども、目の前には戦いがあった。


そして、悪夢の戦いは終わった。

空の姫騎士は故郷に戻り、女王になった。

けれど、海の騎士の故郷は、沈んでいた。

女王は言った、「海の騎士様、どうか私の夫になってください」、と。

海の騎士は言った、「私では、あなたの夫に相応しくない」、と。

彼等は互いに譲らない。だから、一つの賭けをした。

武闘大会で騎士が優勝すれば、女王と結ばれると。

この世で一番強ければ、女王にも釣り合うだろう、と。


そして、大会の日。

騎士は、正体を隠して戦うという。

だから、彼を贔屓する者はいなかった。

けれど、それが悲劇を生む。


決勝戦。

女王は、胸の高鳴りを抑えながら、戦いを見つめていた。

方や、白銀の全身鎧(フルアーマー)の騎士。

方や、黒装束の暗殺者(アサシン)

どちらが騎士なのか、誰が見てもわかる。

誰もが、騎士の勝利を望んでいた。

誰もが、騎士の勝利を確信した。


けれど、暗殺者は何度も何度も立ち上がる。

腕が曲がっても、足が折れても、血反吐を吐いても立ち上がる。

その姿に、人々は恐れた。

まるで、魔物のようなその姿を恐れた。

兵隊が暗殺者を取り囲む。

魔物が優勝するなど、あってはならないのだから。

女王の婿選びに、魔物が選ばれるなどあってはならないのだから。

暗殺者は、捕らえられ、牢に繋がれた。


次の日、女王は白銀の騎士を呼んだ。

女王は問う「あなたは、なぜその鎧を脱がないのですか?」、と。

騎士は何も答えない。ただ、(ひざまず)くばかり。

女王は訝しみ、騎士に近づく。

すると、騎士は女王に襲いかかった。

女王は咄嗟のことに動けない。


けれど、女王に刃が突き立つことはなかった。

なぜなら、暗殺者が己の身で刃を受け止めていたから。

暗殺者の右肩に突き立った刃。その色は、暗い闇の色。

女王は気づく、騎士は魔導鎧(リビングメイル)であることに。

そして、暗殺者こそが、彼女の愛した騎士なのだと…


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この碑文は、かの有名な「千年王国物語(ミレニアムサーガ)」の外伝作品の一つと考えられている。

碑文の文章はここまでであり、そこから先は、様々な展開が詩人(バード)達によって創作されている。

騎士がそのまま亡くなる悲劇もあれば、瀕死の重傷を負いながらも、女王と共に魔物を倒す物語もある。

あなたも、自分の思うがままに、この先を想像してみてはいかがだろうか?


フェルディナン・ダンテス著、『「海と空の騎士の物語」に関する考察』より抜粋

海の騎士

実はある島国の大公家の次男坊だった。

けど、戦争の中で国が滅んでしまったので、戦後は仲間達の伝言役として大陸をウロウロしてた。

19歳。


空の姫騎士

大陸の軍事国家のお姫様(のちに女王様)。

この人の父親がトチ狂ったせいで大戦が勃発した。

大義を以って父を止めるためために国を出奔、連合軍結成の中核になり、大戦の黒幕まで片付けたすごい人。

恋愛に関しては奥手。

というか、海の騎士が初恋の相手。それまで恋愛経験0で、剣一筋だった。

これに関しては、王も諦めていたとか…

21歳(兄が王位継承予定だったため、姫のまま)


本編のあと、海の騎士は生きてます。

が、腕に重い障がいが残り、山奥で隠遁生活を送ることになりました。

そのあと、また女王が口説きにきたりで、それだけでも長編が作れそうです。

そのうち普通の小説に書き直したい…

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