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“星屑その9”


 『理由』


どうにもならないことを

何度も

なすすべないままに

行ったり来たり


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夕焼けは

やけに朱くて


私が

追いかけ焦がれてるのは

あの人なのか

あの頃なのか


多分何事にも

理由があるはずなのに

何処へも行けないまま

途方にくれる涙


きっと今夜は

降るほどの

星空が包むだろう


誰よりも

愛おしいはずの人

どうか

いつまでも

私より倖せで


今気がついた

これだけで

泣ける理由になるね


夕焼けは朱い

星空はキレイ


それだけでも

充分なはずだけど




 『桜散る追憶』


桜散る散る

あの坂道を


あなたの後ろ姿を

ただ

見つめ続けて


季節逝く逝く

あの風景に


いづれ来る別れを

ただ

忘れたふりして


伝える言葉

あったはずだった


いつも

必ず後ろを

探してくれていたのに


どうしても

どんな言葉を並べても

伝えきれない気がして


想いを

花びらに乗せて

舞い上がらせました


花びら散る散る

すべてを

追憶の果てに


桜散る散る

もしかしたら今も


あなたの上に

降り続けるかもしれない




 『癖』


何故だか

わかることなんて 

永遠に

こないだろうけど


幾年言葉も交わさず

見かけることさえ

ないあなたを


理由なく

理屈なく

信じられるなんて


もはや愛情を越え

きっと信頼をすぎて


私たちの心は


行き着くところまで

来てしまったんだね


ポケットの中

手をいれて歩く

あなたの癖のように

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