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“冬情景その4”


『欲望』



その涙は誰の為?

その祈りは誰に捧げる?


…少なくとも

僕の為じゃない


君を好きだとも伝えずに

君を束縛したくて


…そうだよね

わがまま以外の何でもない


仮にいつか

望む関係になれても

心はロープで縛れない


君のその横顔

見てるだけで胸が焦がれる


僕が乗っているのは

沈没する船

君を

もがきながら求めて


でも君がいるところも

多分

底の見えない湖

…だからこそ

その涙 その祈り

僕の為ならよかったのに


僕なら君を泣かさず

いつでも慈しんで


それでも

望まずにいられない


君がいつか

酷い目にあって

僕を求めることを


それこそ

酷い奴だとわかっていても



『想いを編んで』


見えないよ

きみの後ろ姿が

涙で見えない


きみの笑顔を

きみの言葉を

焼きつけたくて


いつも小さく開いた窓からきみを見送ってたけど


きみが私の気持ちを

迷惑でなかっただけで

満たされた


…ゴメンね

最初で最後だね

きみから離れた道を行く


あの歩道橋

あのアスファルト

あの夕焼け

…あの雪景色


目を懲らすと

きみと私が見えてくる

戯れ寄り添い


きみからもらってた

やさしさを

繰り返しかみしめて


どこまでも途絶えない絆

ふたりの心を編んで


たとえひとりになっても

あの日のように

涙で何も見えなくても


あの星空

あのバス停

…あの雪景色


想いを

想い出の中に編んで

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