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“星屑その6”


『子供のように』



あなたを想うと

涙が出そうになる


泣きたいくらい

恋焦がれてるのは

私だけなのかも


それでも構わない


恋は

愛されるより

愛する方が

より深い醍醐味よ


それでも悔しいのは


愛するより

愛される方が

居心地が良いことね


幾つになっても

子供のように



『………』



…一緒に…

…生きていけたなら…


…あなたの…

…笑顔だけを…

…守れていたなら…


…こんなふうに…

…重い鉛を抱えたまま…


…ひとりで空を…

…眺めずに済んだのに…


…あの言葉を…

…あの顔を…

……忘れられない……


…もう河を渡れない…

…もう夜は訪れない…


…あなたの…

…私を呼ぶ声だけが…


…すべての距離を越え…

…耳と心に届く…


…そしてあなたにも…

…私の祈りが…

…木霊しているはず…


…無言の声…

…無音の祈り…


…まるでふたりには…

…もはや言葉さえ…

…要らない事を…

…知らせているように…


…ああ…

…愛おしいひと…


…なすすべなかった…

…私達には…

…どうする事も出来なかった…


…取り戻せない…

…時間は戻らない…


…今こうして…

…眠れない心を…

…葬るだけ…


…広い空行く鳥のように……深い海沈む魚のように…


…道端の誰知る事ない花のように…

…迷子になった事さえ気付かない子猫のように…


…私達の恋は…


…星屑の歴史の中…

…埋もれてゆく…


……………。

…………………。

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