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“手紙その2”

『浮遊感』



酒を煽り

煙草を呑み

あなたの

腕枕で眠る


明日の朝を

もはや存在をも忘れて


これ以上の

幸福は探せない



『桜忌憚』



あの子も

あの人も

あなたも


逝ってしまった


このうえなく

愛しいひとだったのに



『やさしさを数えて』



多分

今その口から出た

あなたの言葉は


私への

本心なのでしょうけど


呆気なく信じるほど

私は若くない


だけど

今その口から出た

あなたの言葉に


嘘はないってことは

水より真実ね

私はわかってる


何も

確かめる必要ない

今ここにある

優しさを数えて



『Dear…』



いろんな言葉が

浮かびます

たくさんの思いが

浮かぶのに


どれもこれも

嘘くさくて


どんなに

キレイな話にしたくても


この胸の中は

明らかに泥臭い


もっと

言えばよかった


何度も

確かめればよかった


あなたに

愛されてたのかを


もう世界中捜しても

あなたに逢えない


抱きしめたくても

抱きしめて欲しくても


こんなにも

大切だったなんて


でもあなたに

教えてもらったよ


ひとは永遠に

ひとを許せるのだと


ひとを許すことこそ

自分を救うことだと


あなたから得たものを

大切にこの身に刻み


強く強く

生きていくからね


それでも


もっと

伝えればよかった


何度でも

伝えればよかった


あなたに褒められたいと

あなたに認められたいと


あなたを愛してると

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