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“恋心その7”

詩集 想いを羅列をお読み下さる皆さんへ ずいぶん投稿が久しぶりになってしまいました。プライベートで色々あり、なかなか書けなかったのですが、思い浮かんだ言葉を心に忠実に綴りました。よろしければ感想やメッセージなど送って下さい。お待ちしてます。ありがとうございました。 樹歩


『雨のなか』



あなたに

抱かれていると

まるで


全身を

静かな雨に

打たれているようで


私は

遠くで

鳥の鳴き声を聞く


地の果て

小さな

芽が出る音を聞く


あなたの

肌の温もりで

私は(くう)に浮かぶ


どこかで

波のさざめき

生命(いのち)の流れ


ここは海

あなたとどこまでも

泳いでゆく


心を満たすひと

私もあなたの心満たす

雨つぶになりたい




『予感』



言葉も交わさず

ただ同じ時間を共有し

お互いの

息遣いだけ確かめ


ふたりで

いられれさえすれば

あとは望まない


無口な私にも

あなたは微笑んでくれる

無口なあなたでも

私は優しさを感じる


どうか

ふたりが見つめる視線が

同じ方向を

確かめてますように


言葉にたよらなくても

温もりがうすれても

…いつか

終わってしまう運命でも




『透明な果実』



ふたりで

愛情という

真っ赤な果実を

かじろう


ふたりで

思い出という

透明な果実を

刻もう



『抱擁』



一瞬ね

夢を見たの


ずっとこのまま

時がとまって


あなたと

くっついたまま


一瞬ね

眩暈がしたの


その腕が

私の背中に


ずっとこのまま

独りになっても


一瞬しか

引き寄せなかった

その気持ちが


痛くて

なにより痛くて


遠い記憶が

流れ星


この抱擁を

私は私に抱きしめる


一瞬ね

夢を見たの


幻ではなくて

夢を見たの

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