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“手紙その1”

この詩を親愛なるMに捧げます

『星空の記憶』



いつまでも

いつまでも

この身が尽きるまで


いつまでも

いつまでも

この呼吸(いき)

この鼓動(おと)

残影さえなくなるまで


あなたを想ってる

あなたを慕い続ける


遠い遠いあの頃

ふたりで歩いた夜

満天の星空

冷たいアスファルト


何年経っても

幾年重ねても

私たちは語る

「変わらないものがある」

「代わりにならないものがある」



この先その笑顔は

私のだけのものには

ならないだろう


私があの日

あなたから離れたことも

…もう…


いつまでも祈ろう

どうか倖せで


願いを紡ぎつづける

せめて私より

倖せで倖せで倖せで


ここから見送るね

モノクロームのあなたを


言わなくてもわかるよ

あなたの言いたいこと

ちゃんと聞こえる

じかに心に


あの頃のふたりが

とても愛しいね

どうしてあんなに

ひとつだったんだろうね


この先その両腕に

包まれることはないだろう


すべてを乗り越えられると信じていたことも

…もう…


離れたあとも

離れられなかった

この想いだけ

あなたに伝わるなら


あの頃のふたりが

とても愛しいね


いつまでも

いつまでも

いつまでも

いつまでも…………



『デッキにて』



この今の

ふたりを隔てる距離が

これから先

縮まることのない距離


新幹線デッキには

あなたを見送る私だけ


手をのばせば

あなたは私を

引き寄せるだろうか


…ありがとう

大人になったあなたは

やさしさだけは

昔のままだった


だからこれ以上は

なにも要らないわ


…本当にありがとう

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