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“2007遥か”

新しい年に寄せて番外編です。樹歩

『 遥かな(あした)



小さい小さい自分に

あなたはきっと

大きな大きな(ともしび)をくれた


歩いていると

立ち止まるのが怖くなる

振り返るのがつらくなる

大人になってる気がしないのに

弱音を言うのに勇気がいる後ろめたい気持ちになる

…だれにたいして?



すれ違う学生たちを

懐かしさで見つめてしまうあの頃だって

痛いことたくさんあった

毎日痛い心で

電車に乗った


だんだん心許す人が

狭くなってくるのは

誰でもない

自分自身が招いたもの


でも本当は

人生重ねるごとに

心開ける人を

必要になってゆく

自分の弱さ

認めざるを得ない


…あなたがそばに

こんなにそばに

私を導いてくれるのが


こんなに素直な涙

まだ流せたんだね


明日からも歩いていくよ

()の前の遥かな道を

終わりのない道だけど

通過点も見えないけれど


私もあなたのように

誰かの大切な

誰かになりたい

誰かの弱さに寄り添いたい

…そうきっと

友達が

家族が

恋人が

景色が

時間が

暗い夜が

切ない朝が

蒼い空が

白い雲が

広い海が

明るい波間が

光る地平線が

眩しい水平線が

瞬く星が

凍てつく月が

思い出が

涙が

笑顔が

…あなたが

そうしてくれたように


遥かな果てのない道を

歩いていくよ

いつか出会う誰かの為

既に出会ってる誰かの為


この気持ちを愛だと

気付かせてくれた

あなたの為


弱さでさえ

明日への支えにしよう

涙さえ

自分の味方にしようよ


大人と呼ばれるようになっても

見えない明日が怖いのは

当たり前だよね

そのぶん

明るい日と書くのが明日


一人になって

歩いていくよ

初めから二人だと

孤独がなお身に染みるから

見えない果てない

遥かな道を

A HAPPY NEW YEAR!今年もあなたにとって幸運たくさん降る1年になりますように。樹歩

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