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“道標その5”

『武器』



どうしていつも

強い女と思われるんだろ?

どうしていつも

泣かない人だと思われるのかな?


だってどんなに苦しくても耐えなければならないなら

だってどんなに悲しくても望みが叶わないなら


世の中上手くいかないより上手くいく方が

珍しいんだよ

それに気付けば

上手くいった時に

喜びも大きいんだよね


…なんて言い訳かな

どんなに手を伸ばしても

届かない憧れ

ひとり部屋の隅で

膝をかかえる


強くない

本当は泣き虫

でもそれを武器にしたくないの

“女”じゃなくて

“人”として歩きたいから


なんにもない私を

なにかある私に変えていくよ


そのひたむきに歩く勇気を武器にしたい



『朝焼け』



寒い朝

もう少し眠りたい

隣で眠るあなた


夜はあんなに長いのに

目覚めたらあっけない


カーテンを開けると

遠くの空  輝く朝焼け

それなら今夜は雨


あなたと私も

雨に濡れるのを避けられない

昨日のあなたは

どこか私の知らない人の様


何か言いたいんでしょう

私を泣かしたいんでしょう


二人の先は雨模様

今はつかの間の休息

きっと次はひとりで

朝焼けを迎えるのね



『朝焼けその後』



今さら手紙をもらっても

困る

夜中に電話をされても

困る


だってやっと慣れたのに

一人の夜 一人の道

…一人の朝


あなただけが

寂しかった訳じゃないわ

あなたが

誰かと寝ていた時

私は自分を抱きしめてたわ


ずるい人

私はもう要らないの

あんなに好きになる人は

要らない


あなたが見てる私は幻よ

すべて許すほど

心広くなれない


私が見慣れた朝焼けを

あなたも見慣れてください

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