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solaの風景  作者: 安楽樹
8/17

talking lovers. Ⅰ

>木春6歳編


「木春は大きくなったらなりたいものあるのか?」


「う~ん、およめさんかな」

「おっ、父ちゃんのお嫁さんになるか?」

「なんないよ。かおるくんだったらけっこんしてもいいかな」

「木春~、父ちゃんとは結婚してくんないの?」

「しないよぉ。だってママがいるでしょ?」

「あ、ああ、そうだよね。ママがね」


……何だろう、当たり前のことなのにこの淋しさは……?


「あなた、何の話してるの?」

「おい、『かおる』って誰だ……?」

「同じクラスの子だって。面白くて優しいんだって!」

「ねー!」

「ねー!」


「おのれいつの間に……!そうかぁ~、じゃあ結婚したくなったら、その前に父ちゃんにちゃんと紹介しろよ」

「しょうかい?」

「遊びに連れてきなさいってこと。え~そういうのって会いたくないんじゃないの?」

「そんなことないぞ、俺は器の広い男だからな。……ただ、少なくとも父ちゃんを超えるいい男じゃないとな」

「そうしたら結婚認めるの?」

「そしたら父ちゃん、快く言ってやるよ」




「……貴様に娘はやらん!!!(ドンッ)」





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