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「大丈夫」  作者: 如月。
3/3

おさがり


頭が痛い。

でもそんなことは言っちゃいけない。


そうしたら、わかっちゃうから。

灰音と私との、埋まりきらない差が。


クラス中の人が、おはようございますの一言を揃って言う。

まるで、ロボットみたいに。


その中には、私とよく似た声もあった。


私の耳には、灰音の声だけがクリアに聞こえる。

嫌いなはずの灰音の声だけが、判別できてしまう。


双子って面倒だな、と思った。


自分と同じ顔で、同じ声で。

そして、()()として見られる。


そして何より、ふたりでひとつとして見られる。


運動も、成績も、態度も。

何もかも、比べられる。


たった1点の差で、クラスメイトからも、先生からも、親からも。

みんなから、拍手を受けるのは灰音。

私は、いつも2番目。


それが、灰音のおさがりみたいで、どうしようもなく嫌だった。


そんな私の思いはひとつも知らないままに、朝のホームルームは進んでいた。

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