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「大丈夫」  作者: 如月。
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羨ましい

どうして、あの子はあんなに身勝手に振る舞えるんだろう。


羨ましい。妬ましい。



どうして、私はあんな風に出来ないんだろう。


みんなに合わせられるあなたが、羨ましい。



「おはよ〜」


『普通』の灰音が言った。

私は、言わない。『普通じゃない』から。


「おはよう、灰音ちゃん、汐音ちゃん」


私はその声を無視して、自席に座る。


「ちょっと汐音!挨拶くらいしたらどうなの?!」

灰音が私に向かって大きな声を出す。


「お前は母さんかなんかかよ!るっせえ、私は私がやりたいようにするんだよ!」


「どうしたらそんな考えになるのよ!挨拶くらいはしなさい、せっかく挨拶してくれた咲良ちゃんに失礼よ!」


咲良__華園さんが、灰音を必死になだめている様子が見えた。



大変そうだな、と思ったから、少しだけ手伝いをしてあげる。


「灰音も華園さんも、そろそろ着席したほうがいいんじゃねーの?もう27分だけど?」


その言葉で我に帰った灰音は、慌てて自分の席へと向かう。


その様子を見て、大丈夫そうだと判断した私は、机からノートを、鞄から筆記用具を取り出す。


「どうして朝が来るんだろう。朝なんて来なくていいのに」


その一文が追加されたノートを、丁寧に机にしまった。

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