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05 初めての魔法授業 (前)

―教室―


≪翌朝≫

「えー 私がこのSクラスの担任を務める事になったベン・フェア・マルクスです。

 みなさんは様々な意思を持ってこの王立騎士学校の門を叩いたと思いますが、

 ここにいる間は家の事情にとらわれず、様々な人と友好的関係を築ければ良いと

 私は思います、では一時間目は魔法なので、私はここで」


と少し長い紹介を終えて、ベン先生は教室を後にした。


俺のクラスはSクラス、ちなみにD<C<B<A<Sという実力主義がモットーとなっているこの王立騎士学校。

この学校での主な授業は『騎士道』『魔法』『勉学』の三つある。


ます『騎士道』だが、簡単に言えば騎士に必要な全てを学ぶ授業だ。

振舞い方、剣術、体術などを教え、時には野外実戦という名のハントに出かけるそうだ。


で、『魔法』は字のごとく魔法に関する授業で、基本魔法を軸に魔法に関する知識を学ぶ。


最後に『勉学』だが、これも字のごとく、真面目にお勉強に励みます。

数学やらなんやら学ぶんだけど、これは出席しても欠席してもOKなんだそうだ。


で、今は『魔法』の授業。


「みなさんこんにちは、私が魔法を教えるパウエル・ヘイズです。まずは魔力量の測定と属性の検査をしたいと思います。それについて皆さんはもちろんご存知ですね?」


ヘイズ先生は生徒を見渡し、「では、ミス ファネル」


「は、はい。えーと魔力量っていうのは本人が持っている魔力の量で、属性は火、水、地、風の基本四属性と光、闇の上位二属性。時間、幻想、空間、創造、破壊の神級魔法があります。あと属性を掛け合わせた派性属性も数種類」


「はい。よくできました。みなさんも実家で測定・検査はしていると思いますが、皆さんは成長期ゆえに日々量も上がり、属性も増える事があります、ですからメンドがらないでくださいね。では廊下側の一番前の方からこの水晶に手をかざしてください」


……で、俺の番。


今までで一番凄かったやつは、ハイドなんたらって奴だった。

魔力量は9500、なんでも学生の平均は7000~8500なんだそうだ。

んで、属性は火、地、風の三属性、これまた天才と呼ぶに十分なんだと、普通は一種類、よくて二種類なんだそうで、学校始まって五人目の快挙?と先生は言ってたな。


それよりも俺はあのファネルって子がハイドの次に凄いって事に驚いた。

人は見かけによらないって本当だったんだな。


「では、ミスター タカバタ、前へ」


さて、俺の結果はどうなるか。

まぁ大方予想はできるんだけど、だって神の加護があるんだし。


バリィィィン!


手をかざした瞬間水晶は爆ぜた。


「な、こ、これは……寿命でしょうか、今新しいのを持ってくるので待っていてください」


で、新しい水晶を持ってきた先生。

まったく金がもったいない。


バリィィィン!


今度は11色に輝き、99999999と数字が表示されて爆ぜた。

さすが新品っていうことかな?


「……」


先生に至っては絶句、生徒は口をあんぐりと開けて目をパチクリさせている。


「もう、いいですかね?」

「え、えぇ。ミスター タカバタは後日詳しい検査をするとして、皆さん野外で早速実習をしますよ」


はぁ、あの水晶の請求…きっと俺に回ってくるんだろうな~

ギルドの世話になるのか? これまた王道だな……神様笑ってるな絶対、ムカツク。

―予告―

    第6話 初めての魔法授業 (後)


話しかけてきたのは美少女。

隆平が初めて使った魔法はなんと―――

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