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47 帰郷

王国へと帰郷した一同を待っていたのは『困惑』の一言に限る。

王国の首都へ着いた途端に城からの使いが慌てて一同を早馬を繋いでいる馬車へ乗せ、城へ向かい。


今一同は国王と対面していた。


「父上。一体何事ですか?」


一同を代表してマリアが国王へ質問する。


「実わな。帝国が教国へ、宣戦布告したんだ」


疲れ切った声でそう国王は言う。

恐らく色々と対応が大変だったのだろう。と一同は簡単に予想する。


「それで、我が国にも何か?」

「進軍の際に王国内の移動許可を求めてきたのだ」

「そ、そんな事は無理です」と、シャーリーは慌てて言う。

「うむ。ミレ教は我が国の主教でもあるからな、民が許すはずが無い」


なるほど、ジレンマか。とコウヘイは気の毒そうに国王を見る。


「しかし、断るわけにもいかないと」

「うむ。教国へ行くには陸か海かの二つに一つ、兵を送るなら海は論外であろう、よって陸が残る」

「我が国の領土を通らなければ教国には行けない」

「だから、態々連絡を寄こしたと」

「その通りだ。フェルト・バルトラ・ゼリッシュがな」

「!? 内定。したのですか」

「そのようだ。今回の総指揮は彼女が執るらしい」


うーむ。と三人は言葉を詰まらす。


「とりあえず、御苦労であった。褒美は後日持って行かせよう。今日はゆるりと休むといい」


という国王の一言で解散、城の一室でコウヘイは今後の事を考えながら眠りについた。

―次回予告―

     第48話 帝国の使者


シャール王国からの返答を待ちきれないゼリッシュ帝国は、シャール王国へと使者を派遣していた。

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